【宝塚記念水曜追い】キセキ人馬一体でラスト1Fシャープに

[ 2018年6月20日 16:00 ]

 ミラクルを再び。昨年の菊花賞馬キセキ(牡4=角居)はCWコース単走で最終調整。悪コンディションの中、上がり重点に5F64秒8。道中の折り合いスムーズに直線で手綱を緩められると、ラスト1F12秒4と鋭く駆け抜けた。前肢を力強くかき込む父ルーラーシップ譲りのダイナミックなフォーム。豪快な動きのなかでも、人馬の呼吸はピタリと一致していた。角居師は独特な言い回しで、復活の可能性を示唆する。

 「今朝は人馬の“約束事”を確認する作業。落ち着いて走れていました」

 トレーナーが言う約束とは折り合いのこと。前走の日経賞は途中からハナを切る形となって9着。序盤からの力みが最大の敗因だった。そのため中間は坂路の本数を減らし、コースでは頭数の少ない時間帯に乗るなどメニューを一新。「立て直すためのベストを尽くしてきたので」と師。タフな消耗戦は大歓迎。気持ちさえかみ合えば、逆襲は十分にある。

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2018年6月20日のニュース