【有馬記念】(6)サウンズオブアース 最強2勝馬返上へ手応え

[ 2016年12月22日 05:30 ]

濃霧を突いてCWコースで追い切られたサウンズオブアース
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 次こそは“あと1頭”を抜き去る!サウンズオブアースの最終追い(CWコース)に、その執念が表れていた。いつもは大きく前に併走馬を置く形を取るが、この日は僚馬エイシンパライソ(4歳500万)の直後を追走。藤岡師は「勝負どころでモタつく競馬が続いたので真後ろに付けた」と意図を説明した。

 G1での2着3回。全て先に抜け出たV馬を捉えられなかった。課題克服へ、この日は目標を徹底マーク。直線で外に行くと、いっぱいに追われる。鬼気迫る末脚で2馬身先着。霧でスタンドからの計時はできなかったが、同師によれば「ラスト1Fは11秒8くらい。非常に良い動きでした」と手応えをにじませた。

 ジャパンC(2着)は、陣営が“史上最高の出来”と自信の挑戦。だが、直線で内の馬に寄られる不利、キタサンブラックの絶妙ペース逃げと自らの力が及ばないところで苦しんだ。「前走は悔しいが、仕方のない面もあった。出来は前回以上です。速い馬が何頭かいるし、前回みたいな展開にはならないと思う」。延べ13回はね返された重賞の壁。壁は厚いが、亀裂はもう入っている。

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2016年12月22日のニュース