【有馬記念】(11)サトノダイヤモンド 鞍上ルメールで輝く!

[ 2016年12月22日 05:30 ]

調教を終え引き揚げるサトノダイヤモンド
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 寸分の狂いなき仕上げを施した。サトノダイヤモンドはルメール騎乗でCWコース半マイル追い。フォイヤーヴェルク(3歳500万下)と併せ馬、ゴール前はきっちりと頭差先着した。ルメールも手応えを隠さない。

 「完璧。先週の追い切りが強かったので、楽に調教した。コンディションはちょうどいい。前走より状態はもうちょっと良くなった。楽しみです」

 厩舎へ引き揚げる馬を見ていると、ボリューム感があってさらにスケールアップしている印象を受けた。池江師も手応えをにじませる。

 「ちょっと動きは見えなかったけど結構息は入っていたし、前回に比べても順調に来ています。器用な馬なので中山の2500メートルもこなしてくれると思う。このコースはマイラーとか2000メートルが得意な馬でも、上位に来たりしますからね」

 前走の菊花賞は圧巻のパフォーマンスだった。道中はきっちり抑えて追走。向こう正面で外に出し、いつでも動ける態勢をつくった。残り3Fすぎから前へ。ディーマジェスティが外からかぶせる形になったが、気配は歴然。直線で一気に突き放した。ルメールが改めてレースを振り返る。

 「強かったね。3000メートルはペースが遅いので引っ掛かるけど息が入った。乗りやすい馬。中山2500メートルでも問題ないです」

 ルメールはマイルCSでイスラボニータが惜敗した時に「G1で2着ばっかり。これも競馬」と肩を落とした。ところが師走に入り16勝と勝ち星を量産。ラストスパートに入り、戸崎との騎手リーディング争いをアツくしている。人馬とも勢いは最高。夕闇迫る中山で、ダイヤモンドがまばゆいばかりの輝きを放つ。

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2016年12月22日のニュース