【大井・帝王賞】コパノリッキーG1連覇!秋ブリーダーズC参戦へ

[ 2016年6月30日 05:30 ]

1着コパノリッキーの鞍上の武豊はゴール後ガッツポーズ

 上半期のダート最強馬決定戦「第39回帝王賞」が29日、東京・大井競馬場で行われ、3番手を進んだ5番人気コパノリッキーが2着ノンコノユメに3馬身半差をつけて圧勝。5月かしわ記念に続くG1連覇を飾るとともに、G1通算7勝目を達成。鞍上・武豊は帝王賞史上最多の5勝目。優勝したコパノリッキーは11月4、5日に行われる「ブリーダーズC」(米サンタアニタパーク)への参戦が濃厚となった。

 何という強さだ。コパノリッキーがまたしても逃げずに勝った。15キロ増の547キロはデビュー以来、最高体重。大丈夫か!?そんなファンの心配を豪快に吹き飛ばした。Dr・コパこと小林祥晃オーナーが運気を高めるため、村山厩舎のタオルやマットをラベンダー色に替え、万全を期して臨んだ大一番。テーマは「かしわ記念と同じレースを」。2番手から制した前走同様、クリソライトとアスカノロマンを好きに行かせて3番手。4コーナー手前で早々と先頭に躍り出ると独走劇。貫禄のG1・7勝目だ。

 ファンの大声援に応えた武豊は「強かったです」と笑顔。帝王賞史上最多5勝目の巧腕は「無理に先手を取るつもりはなかった。並びは想定通り。早いかなと思ったが、それでもスパート。4角を回った時の手応えが凄く良かった」と言葉を弾ませた。G1・10勝ホッコータルマエなど帝王賞史上最高メンバーを制した価値ある勝利。ブリーダーズC参戦が現実味を帯びてきた。

 秋は南部杯(10月10日、盛岡)を挟むか、ブリーダーズCへ直行のプラン。指揮官は「クラシック(2000メートル)かダートマイル(1600メートル)かは凄く迷っている。BCに行くなら、米国で前哨戦を使う予定はない」と指針を示した。さらに結果次第で「米国で種牡馬入りも」(同師)と壮大なプランも掲げた。武豊は「長い期間、活躍してくれて。今の日本のダート界を引っ張ってきた1頭。勝つ時は物凄い。ポテンシャルは高い」と絶賛した。

 ◆コパノリッキー 父ゴールドアリュール 母コパノニキータ(母の父ティンバーカントリー) 牡6歳 栗東・村山明厩舎 馬主・小林祥晃氏 生産者・北海道日高町ヤナガワ牧場 戦績23戦12勝(南関東8戦4勝) 総獲得賞金7億1166万4000円。

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