ドゥラメンテ引退「競走能力喪失」…凱旋門賞制覇の夢は産駒に託す

[ 2016年6月30日 05:30 ]

故障のためターフを去ることになった昨年のダービー馬ドゥラメンテ

 昨年のクラシック2冠馬で、26日の宝塚記念2着入線後に、左前脚を故障して経過観察中だったドゥラメンテ(牡4=堀)が、現役を引退することになった。29日、JRAと所有するサンデーサラブレッドクラブ(ホームページ上)が発表した。衝撃の2冠制覇から1年。秋には日本馬初の凱旋門賞制覇も期待された超良血馬は、不慮のアクシデントにより、道半ばでターフを去る。

 破天荒なレースぶりから「怪物」とも称されたドゥラメンテに無念の診断が下された。同馬は26日の宝塚記念で首差2着に好走したが、ゴール入線後に脚を滑らせてバランスを崩し、歩様に異常が発生したため鞍上のM・デムーロがコース上で下馬。移送された栗東トレセンの診療所で左前脚のじん帯、腱の損傷、内出血が判明した。28日にノーザンファームしがらき(滋賀県)に移動して経過を観察していたが、症状の良化が見られないため、獣医師が正式に「競走能力喪失」の判断を下した。

 父キングカメハメハ、母アドマイヤグルーヴというG1馬同士の配合から生まれた超良血馬。昨年の皐月賞では4角から直線にかけて大きく外斜行しながら、直線で猛烈な伸び脚を繰り出して1冠奪取。ダービーは父が持っていた記録を塗り替える2分23秒2のレースレコードでV。文句なしの2冠に輝いたが、直後に両前脚の骨折が判明。故障を克服して迎えた今年初戦の中山記念は快勝したが、初の海外遠征となった3月のドバイシーマCでは、落鉄の影響もあって2着に敗退。雪辱を期して臨んだ春のグランプリで、再び襲ったアクシデント。秋に予定されていた凱旋門賞挑戦の野望も夢と消えた。

 管理する堀師はJRAを通じて書面でコメントを発表。「競走馬としての完成は、まだまだ先であると感じていたので、このようなアクシデントで競走馬生命を絶たれてしまったのは、大変残念に思います」と無念をにじませた。

 同馬は29日付で競走馬登録を抹消し、種牡馬入りする(けい養先は未定)が、患部に痛みが残っているため、しばらくはノーザンFしがらきで静養する。所有するサンデーレーシングの吉田俊介代表は「骨折のような単純な症状ではなかった。レース直後は最悪の事態も覚悟したが、何とか種牡馬になるメドが立ってホッとしている。素晴らしい血統なので、種牡馬にするのは我々の義務でもある」と話した。日本馬初の凱旋門賞制覇も期待された怪物の夢の続きは、産駒に託されることになった。

 ◆ドゥラメンテ 父キングカメハメハ 母アドマイヤグルーヴ(母の父サンデーサイレンス)牡4歳 美浦・堀厩舎所属 馬主・サンデーレーシング 生産者・北海道安平町ノーザンファーム 戦績9戦5勝(うち海外1戦0勝) 総獲得賞金6億6106万3000円。

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