藤井聡太棋聖 永世棋聖に王手 山崎八段を111手で下し連勝

[ 2024年6月18日 05:20 ]

永世棋聖に王手をかけた藤井棋聖(撮影・我満 晴朗)
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 将棋の第95期棋聖戦5番勝負は17日、新潟市西蒲区の「高志の宿 高島屋」で第2局を行い、4連覇中の先手・藤井聡太棋聖(21)が挑戦者・山崎隆之八段(43)を111手で下した。シリーズ成績は藤井の2勝となり、自身初の永世称号資格(棋聖戦は通算5期)獲得に1勝と迫った。第3局は7月1日に名古屋市で行われる。

 最終盤は斬り合いになった。AIの評価値などなければスリリングすぎる攻防戦。だが藤井は「王の堅さを生かして攻め続ければ(最後は)攻めが余せそうと思いました」と、冷静に勝ち筋を見切っていた。その言葉通り、名作詰め将棋のようなフィニッシュで5連覇に王手をかけた。

 棋界でも有数の「くせ者」山崎から14手目で向かい飛車の戦法を挑まれた。「早い段階で予想していなかった展開になった。その後は手探りでした」と、虚を突かれた心情を明かす。かすかな動揺を表情に表すわけにはいかない。唇をかみしめながら一手一手対応していく。昼食休憩直前に山崎の左桂が跳ねた疑問手を見逃すことなく積極的な攻防手を築いていく。

 61手目には天王山に進出した相手角の頭に金をぶつけ、角切りを迫る驚きの進行。この付近からは勝利のレールをなぞるような展開で永世棋聖にも王手をかけた。

 「シリーズ中はそのこと(永世資格)を意識しません。次(第3局)は後手番なので、しっかり準備しなければと思います」

 終局後に向かった大盤解説場では珍しく当該棋戦ではない次局に言及した。「すぐに叡王戦の第5局がある(20日=甲府市)。そちらでもいい将棋が指せるよう、一生懸命やっていきたい」。そう、負けたら8冠陥落という伊藤匠七段(21)との最終決戦まで中2日。藤井の胸中はすでに甲斐路にある。(我満 晴朗)

 ◇永世称号 永世称号の獲得条件は、各棋戦により異なる。今回、藤井が王手をかけた「永世棋聖」は通算5期。過去には大山康晴15世名人、中原誠16世名人、米長邦雄永世棋聖、羽生善治九段、佐藤康光九段の5人が称号を獲得。原則として引退後の就位となるため、羽生、佐藤両九段は資格を得ている状況となる。全ての棋戦を合わせても、永世称号を獲得した棋士は10人。基本的には、称号のみで賞金などが増えることはない。

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