【名人戦】藤井名人 タイトル戦16連勝で大山15世名人の最長記録に王手!豊島九段に141手大激戦先勝

[ 2024年4月11日 21:23 ]

第1局を逆転で制した藤井聡太名人だが、感想戦では考え込む場面も…(撮影・我満 晴朗)
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 将棋の第82期名人戦(毎日新聞社、朝日新聞社主催)7番勝負第1局は11日、東京都文京区のホテル椿山荘東京で第2日が指され、先手の藤井聡太名人(21)=王将含む全8冠=が、後手の挑戦者・豊島将之九段(33)を141手の激闘の末に退け先勝。名人位の初防衛に向けて好発進し、タイトル戦の連勝を16に伸ばした。

 途中まで互角の展開。終盤になり苦しい展開が続いた藤井だったが、最終盤に出た豊島のミスを見逃さず、一気に形勢逆転し勝利した。持ち時間各9時間を互いにほとんど使い切る大激戦となった。

 対局を終えた藤井は「あまり想定していない展開になり難しかった」と振り返った。後手番となる第2局に向けては「押されている時間が長い将棋だった。まずはしっかり振り返って次局につなげていければ」と話した。

 第1日の戦型は横歩取りで確定。40手目を豊島が封じた。先手・藤井の横歩取りは20年9月の羽生善治九段戦で敗れて以来、3年半負けなしの15連勝中。豊島も6連勝中とお互い、戦型理解度の高い得意戦法だ。

 藤井はここまで20年の棋聖戦5番勝負で初戴冠以来、タイトル戦は無傷の21連覇中。加えてタイトル戦内では昨年9月の王座戦第2局以来、15連勝中だった。この分野での歴代最長記録、大山康晴15世名人の17連勝にあと2勝と迫っていたが、この日の勝利で王手をかけた形だ。

 豊島は藤井に対し17年8月24日の初対決以降、6連勝。その後は藤井に盛り返され、通算成績は藤井の22勝11敗と差を付けられている。タイトル戦では過去4度対戦し、21年の叡王戦5番勝負では3勝2敗で失冠したものの、番勝負で藤井をフルセットに追い込んだ唯一の棋士だ。21年と22年の王位戦7番勝負ではいずれも開幕局を制していた。

 19日に叡王戦第2局、そして名人戦第2局は23、24日に千葉県成田市の新勝寺で指される。

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