野口健氏 被災地に送った「寝袋」が転売されたらどうする?フリマアプリで確認も…神対応「むしろそれで」

[ 2024年4月11日 12:55 ]

アルピニストの野口健氏
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 アルピニストの野口健氏(50)が11日、自身のX(旧ツイッター)を更新。支援物資を転売する被災者が続出しているとする報道を受け、思いを述べた。

 野口氏は現在、自身の過酷な登山経験から、被災地に必要と思う寝袋やエアマット、携帯ウォシュレット、ソーラーランタンなどを被災地に届ける活動を行っている。

 能登半島地震から3カ月以上たった今も復興が進まない中、「被災者が支援物資を転売」と報じられ、野口氏に意見を求める声が上がった。

 野口氏は「寝袋を届けている時に関係者から“転売される可能性はないですか?”と聞かれた事があります」と明かした上で、「しかし、考え方ですが、被災者が寝袋よりも現金を必要としていたら、その寝袋を転売した事により必要としていた現金が手元に届く。被災された方にとって助かるならむしろそれでいいじゃないかと。僕はそのように伝えました」と私見。

 「ただ、在宅避難者のために宅配で寝袋を届ける時には依頼者の住所が必ずしも被災地ではない時もありました。多くは“被災地にいる両親に届けたい”という親族からでした。可能な限り寝袋をお送りする前に電話で話をして確認をとりました。被災者とは関係ない人が転売目的で連絡してくるケースもあるかもしれないと」と、さまざまなケースがあると説明した。

 その上で、「それでも、本当の詐欺師なら僕らを騙すのは簡単でしょう。しかし、あの緊急事態で、しかも1日でも早くお届けするとなると最終的には性善説でいくしかないと」と、決断に至った経緯を明かし「それでも日本中方々が寄付して下さった高価な寝袋です。被災者以外の転売だけはあってはならないと。それは強く感じ祈る思いでした。スタッフはメルカリなどを確認していましたね。幸いな事に寝袋は確認できなかったと」と、自身が提供した寝袋に関しては転売は見られなかったと報告した。

 野口氏は「事前に、箱だし、タグ外しを徹底しましたが、あれは被災地にゴミを出さないということと、同時に転売対策でもありました」と、対策を行っていたことも告白。「ただ、仮に転売されていたとしても被災された方々なら僕は嫌な気持ちにはならない。転売した事により助けになるわけですから、同じことですから」と、寛大な姿勢を示した。

 一方で、「ただ、寄付金を集めている団体に関してはちゃんと調べた方がいい。それは間違い無いです」と主張。「東日本大震災でも怪しい団体が集めたお金を個人の遊びに使っていて後に逮捕されたケースもあり。本当に難しいテーマだと思います」と、募金活動の不透明さに頭を悩ませていた。

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