「キン肉マン」作者 ジャンプ連載時の“仁義なき戦い”「北斗の拳の下書きを見て…」取った行動は

[ 2024年1月23日 21:11 ]

漫画家ユニット「ゆでたまご」嶋田隆司氏
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 「キン肉マン」などのヒットで知られる漫画家「ゆでたまご」の嶋田隆司氏が、23日放送の日本テレビ系「踊る!さんま御殿!!」(火曜後8・00)に出演し、同作連載時のバチバチなエピソードを披露した。

 同作は「週刊少年ジャンプ」で79~87年まで連載された。吉野家の牛丼が大好物な主人公のキン肉マンを中心に、個性あふれるキャラクターたちが派手なプロレス技を繰り出し、戦う人気漫画。今でもスピンオフ作品などが続いている。

 嶋田氏は同誌が「ご存じのようにアンケート主義なんです」と説明。ファンからのアンケートで、掲載の順番が決まり、後ろの方に掲載されると打ち切りの黄色信号だという。「Snow Man」佐久間大介が「好きな作品が最後の方にきちゃっていると、大丈夫かなって、みんな焦るんです」とファン目線で告白。嶋田氏は「当たってます。後ろの方に来ると終わりなんです」と認めた。

 人気作同士でも、バチバチの戦いがあったという。「キン肉マン」が連載時のジャンプは、「キャプテン翼」「北斗の拳」「ドラゴンボール」「キャッツ・アイ」「ウイングマン」など、超人気アニメがめじろ押し。嶋田氏は「とにかく1位にならないとダメっていう」と明かした。

 そんなライバル作と、人気取り合戦を行っていたという。「情報戦なんですよ。各編集者がちょっと『北斗の拳』の下書きを見て、いよいよクライマックス来てるなと思ったら、僕が考えている、いいラストを前倒しにして、つぶしに行くんですよ」。さらに「キャプテン翼がええとこ来るなと思ったら、僕が考えているいいアイデアをそこにぶつける」ともぶっちゃけた。少年少女を熱狂させる裏で行われていた“仁義なき戦い”に、MCの明石家さんまは「ライバルどころか、敵なんだ」と驚きを隠せない様子だった。

 嶋田氏は「休んだらクビや」と、編集サイドから強いプレッシャーをかけられていたという。しかし、「寝ても痛い」という腰痛に悩まされ、「キン肉マン」は3カ月、休載することに。「3カ月後に戻ってきたら、急に『ドラゴンボール』が(始まった)」と明かし、スタジオから悲鳴が上がっていた。

 「コロコロコミック」で「つるピカハゲ丸」を連載していた、のむらしんぼ氏は、ジャンプで連載経験がある漫画家がコロコロに移籍してきたことがあったという。「一言、言ったんですよ。“コロコロはぬるま湯だなあ。温泉気分で描けるよ”って。ジャンプはそれだけ厳しかったみたい」と、嶋田氏の証言を裏付けるように話していた。

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