【落合×ジブリ鈴木敏夫 旧友対談】「途中で死ぬかも…」決死の覚悟で再開した宮崎駿監督の映画制作

[ 2023年12月26日 17:05 ]

落合博満氏と対談したスタジオジブリの鈴木敏夫氏
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 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(70)が26日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。好評対談企画「博満の部屋」第5回目として、株式会社スタジオジブリ代表取締役議長で数々のジブリ映画プロデューサーとして活躍する鈴木敏夫さん(75)をゲストに招いて対談を行った。

 現在公開中の映画「君たちはどう生きるか」が話題になると、鈴木さんは宮崎駿監督の裏話も披露。「やっぱり、歳が歳なので。今82。それで、これ作ろうって言い出したのが8年、9年前なんですけどね。そうすると“俺、最後まで作れるかな”っていうのが心配だったんですよ」と宮崎監督は話したという。

 「何でかって言ったらね。宮崎駿の家系は80を超えた人いないんですよね」と説明。親族で80歳を超えた人が少なく、気がかりだったようで、同監督が「途中で死ぬかもしれないけど、どうしよう」と切り出したと明かし、鈴木さんが「今考えたってしょうがないんだから」と返した。

 さらに「絵コンテ、それだけは完成させましょうよって言って。“そうすればね、宮さん死んでも大丈夫だから”“死ねば、それがひきになって、お客さんいっぱい来るかもしれないから”」とジョークで返すと、宮崎監督は「嫌なこと言わないで」とつぶやいた裏話も披露した。

 10年ぶりの宮崎作品だが、前作「風立ちぬ」が終了してから、実はずっと映画制作に向けて動いていた。「風立ちぬ」封切り後に、同監督は一度は引退宣言し、それまで何度かあった“引退宣言”とは違うと明言している。そのことに鈴木さんは「引退宣言とか、世間を騒がせちゃったんですけれど。今回は締め切りを決めないでやったんですよ。そしたら、ああいうものができましたね」と成功につながった秘話を明かした。

 ただ、一度は引退宣言しただけに、次にやる場合は「今まで誰も観たことがないようなものを作ってみせる。それしか手はないと思ったんですよ」とハードルは高くなったと回想。それでも、見事に大きな反響を得た。

 宮崎監督は「お客さんが来た」と聞いたら喜んだといい、「“来ない”って言っちゃえばよかったですかね。もうね“死ぬまでやるんだろうな”って気がしてますね」と話し、笑っていた。

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