JUJU 心に響く名曲残した憧れの歌姫の生き様に涙 42歳で…「生き様が全て声に出るからグッとくる」

[ 2023年12月16日 09:37 ]

歌手のJUJU
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 歌手JUJU(年齢非公表)が、15日放送のTBS系「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」(金曜後8・57)に出演。厳しい時代の中でも自身の思いを貫いた歌姫を思い、目に涙を浮かべる場面があった。

 JUJUがコンサートで「スナックJUJU」をテーマに、昭和歌謡を歌っていることから、昭和の歌姫の名場面をオンエア。中森明菜、本田美奈子に続いて紹介されたのが、1995年に42歳という若さで亡くなったテレサ・テンさんだった。

 「エモーショナルに歌われるわけではないのに、グッときてしまう」とテレサ・テンへの憧れを語ったJUJU。

 「何も知らないけどあの憂いをやってみたくて」子どもながら一番歌いたい曲が、テレサ・テンさんの「つぐない」だったという。

 心に刺さる名曲を数々残したテレサ・テンさんが漂わせる“哀愁”には、昭和という時代に翻弄された彼女の人生が関係していた。

 テレサ・テンさんは、台湾出身の天才少女として14歳でデビュー。世界中で人気を集め、21歳で日本デビューも果たした。

 「空港」は日本レコード新人賞を受賞。許されざる恋を舞台にした3作品「つぐない」「愛人」「時の流れに身をまかせ」が大ヒットするなど名実ともに認められ、“昭和の歌姫”として名をはせた。

 当時、中国本土の規制が厳しく、台湾出身のテレサ・テンさんのレコード販売は出来ず、中国本土に足を踏み入れることすら出来なかった。そんな彼女の夢は“両親の故郷中国本土でコンサートを開くこと”。

 日本で活動を続けおよそ15年。中国の規制が緩和され、ついに中国本土でコンサートを開催することになるが、1989年、民主化を求めた学生デモを軍が武力で弾圧した“天安門事件”が起きる。歴史的大事件にショックを受けたテレサ・テンさんは、コンサートを断念。

 テレサ・テンさんは当時のテレビ番組で、「私は自由でいたい。そして全ての人が自由であるべきだと思っています。それが脅かされているのが凄く悲しいです。この悲しい気持ちはいつか晴れる。誰もがきっとわかり合えるその日が来ることを信じて歌い続けます」と歌う自身の“使命”を語っていた。

 強い覚悟を持ち、自身の歌で世界平和を訴え続けた“昭和の歌姫”の人生に、JUJUは「生き様が全て声に出るからグッとくる」と目に涙を浮かべた。

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