フジ「スマスマ」公開謝罪の経緯を説明「状況を考えて自然なことと」旧ジャニ検証番組で対象外追及受け発言

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　フジテレビは27日、東京・台場の同局で定例社長会見を行い、旧ジャニーズ事務所との関係性について、過去に大きな物議を醸した「SMAP×SMAP」での“公開謝罪”について言及した。

　分裂の危機にあったSMAPが2016年1月18日、メンバー5人がそろって当時のレギュラー番組フジテレビ「SMAP×SMAP」に生出演し、頭を下げた放送について「なぜ検証番組で検証の対象にならなかったか」と記者から追及されると、港浩一社長は「検証番組でお伝えした以外の具体的な案件はお答えしない」とコメント。

　しかし「番組制作においては、通常出演者サイドと相談しながら、制作担当者が内容を決めている。あの放送については、解散がささやかれていた当時の状況を考えて、SMAPの5人が視聴者の皆さんに番組内で直接メッセージを出すというのが自然なことと考えて放送した」と語った。

　5人は番組冒頭、生放送で約3分にわたって出演。真ん中に立ったのは、リーダーの中居正広ではなく、唯一残留の意思を表明していた木村拓哉。その木村が「われわれSMAPのことで、世間をお騒がせしました。そしてたくさんの方々にご心配とご迷惑をお掛けしました」と切り出し、「このままの状態だと、SMAPが空中分解になりかねない状況だと思い、今日は5人が顔をそろえて皆さんに報告することが何よりも大切だと、本当に勝手ですが、このような時間をいただきました」と説明した。その後、ほかの4人が謝罪のコメントを口にし、次々に頭を下げ、再び、木村が最後に「これから自分たちは何があっても前を見て、ただ前を見て進みたい」と語り、グループ存続を表明した。

　その後、ジャニーズ事務所は“公開謝罪”と同年の8月にSMAPについて「同年12月31日をもって解散する」と公式発表。2017年9月、稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾の3人は芸能事務所「CULEN」に移籍し「新しい地図」として活動。中居は2020年2月に「のんびりなかい」を設立し、同年3月末、ジャニーズ事務所を退所。木村はジャニーズ事務所に残った。