Mrs. GREEN APPLE 初の紅白内定 今夏サブスク席巻、ドーム公演も高評価

[ 2023年10月22日 03:00 ]

Mrs. GREEN APPLEの(左から)藤澤涼架、大森元貴、若井滉斗
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 ロックバンド「Mrs. GREEN APPLE(ミセス・グリーン・アップル)」が、大みそかの「第74回NHK紅白歌合戦」(後7・20)の初出場歌手に内定したことが21日、分かった。今夏にデジタル市場を席巻し、一気に音楽界の主役に浮上。今月7日に悲願のパリ五輪出場を決めたバレーボール男子日本代表の応援ソングを担当した3人組が念願の紅白切符を手にする。

 「ミセス」が白組の目玉になる。

 関係者によると、今夏発足した紅白制作チームが早い段階でリストアップ。今年、4月配信の「ケセラセラ」など5曲が、ヒットの基準と言われるサブスクリプション(定額聴き放題)の再生回数1億回を突破しており、紅白制作チームは選考基準の一つである「今年の活躍」は十分だと判断。同局関係者は「サブスクの上位ランキングに複数の曲が入っているのがミセスの特徴。初出場だが、(2曲以上歌う)メドレーも検討されている」と明かした。

 ミセスの知名度が一気に広がったのは今夏のこと。7月発売のアルバム「ANTENNA」がオリコンのデジタルチャートで2週連続1位。サブスク主要サービスのSpotifyでは同7日付にトップソング10位以内に4曲が入ったほか、アップル、LINEの各サービスでも上位を占め、今もなおデジタル市場を席巻し続けている。

 一方で、同月からアリーナツアー、翌8月には埼玉・ベルーナドームで自身初のドーム公演を成功させ、ライブバンドとしての評価も急上昇。音楽関係者は「サブスク人気とライブ実績で名実ともにトップアーティストの仲間入りを果たした印象。年末に向けて、紅白だけではなく、多くの音楽特番で目立つ活躍をしていくだろう」と見込んでいる。

 ミセスは2013年に結成。バンド名に「いつまでも熟さない青リンゴのように」との思いを込め、ボーカル&ギターの大森元貴(27)が手掛ける楽曲のワードセンスやメロディーラインは新鮮で斬新。スポーツとも相性が良く、19年には全国高校サッカー選手権の応援歌に「僕のこと」、今年はフジテレビのバレーボール日本代表応援ソングに「ANTENNA」が起用された。

 20年7月に活動を休止。昨年3月に「フェーズ2(第2局面)」として再開すると「ダンスホール」がヒットし、昨年の紅白も出場の可能性がささやかれた。実績を積み上げ、満を持して立つ夢舞台でどんなステージを見せるか、注目される。

 ◇Mrs. GREEN APPLE(ミセス・グリーン・アップル)大森とギターの若井滉斗、キーボードの藤澤涼架の3人組。2015年にメジャーデビュー。当時は5人組で、活動休止後に2人が脱退。アルバム「ANTENNA」はデジタルでの人気にとどまらずCDは17万枚をセールス。4月期のテレビ朝日系ドラマ「日曜の夜ぐらいは…」の主題歌「ケセラセラ」がヒットしている。

 ≪ミセスの歩み≫

 ▼13年 大森を中心に結成

 ▼15年7月 ミニアルバム「Variety」でメジャーデビュー

 ▼16年1月 初アルバム「TWELVE」をリリース

 ▼3月 初の全国ツアーを開催

 ▼20年7月 活動休止を発表

 ▼21年12月 メンバー2人が脱退

 ▼22年3月 活動再開

 ▼12月 「ダンスホール」が日本レコード大賞の「優秀作品賞」を受賞

 ▼23年4月 地上波で初の冠番組「ミセススクールクエスト」がテレビ朝日でスタート

 ▼8月 ベルーナドームで初のドーム公演を2日間開催

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