やくみつる氏「こういうところで選ぶか」 ジャニ問題からの流行語大賞で迷い 「汎用性がある」候補は

[ 2023年10月22日 17:29 ]

やくみつる氏
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 漫画家のやくみつる氏(64)が22日、TBSラジオ「爆笑問題の日曜サンデー」(日曜後1・00)にゲスト出演し、今年の新語・流行語大賞について自身の意見を語った。

 年末の風物詩となった同賞で、やく氏は昨年まで20年、選考委員を務めた。「今年はまだ誰がやるか分からないですよ」と打ち明けつつ、「ご指名があってもいいように、言葉は渉猟(探し求めている)してますよ」と答えた。

 今年下半期は、ジャニーズ事務所の故ジャニー喜多川元社長による性加害問題が大きくクローズアップされた。過去にはネガティブなイメージの言葉がトップ10に入ることもあったが、やく氏は「負の言葉の最たるものだと“性加害”。それをこういうところで選ぶか」と、悩ましい問題を打ち明けた。

 やく氏は昭和30年代に子供の誘拐被害が多発したことに触れ、「映画の『三丁目の夕日』の中でも、当時の様子が描かれたりしている。もしそういう時に、こういう賞があった時に、選ぶわけないじゃないですか?」と仮説を口にした。

 一方で「たとえば、“オレオレ詐欺”とか新語としてできて、そういう意図が考えられるような言葉であれば、選ぶにやぶさかではないと思いますが、そのへんはさじ加減ですね」と、自身の見解を示した。

 「爆笑問題」太田光からは、「ジャニーズ問題だったら、“性加害”というのはないけど、“NGリスト”とかは…」と問われた。やく氏は「その言葉が出た時に、変な言い方だけどどうしようと思って見ていた」と告白。「“人類史上最も卑劣”とかそういうことでもないし、困ったなと思ったら、“NGリスト”というのが出て。割と汎用性があるというか、どこの世界でもNGリストがあって…ということになったので、この言葉は事理にかなってるなという気がします」と、有力候補の一つであるとの認識を口にした。

 今年は3月のWBCで侍ジャパンが優勝、大谷翔平が本塁打王、阪神の18年ぶりリーグ優勝と、野球の話題も多かった。しかし、やく氏は「実は“三笘の1ミリ”も今年(の候補)なんですよ。去年の贈賞式の当日だったか翌日くらいの言葉だったんですよ。拾い得ない。でも基本、その1年のスパンですから、実は“三笘の1ミリ”今年(の候補)に入っている」と、昨年のサッカーW杯での象徴的なシーンも今回の候補であることを明かし、驚かせていた。

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