もんたよしのりさん急逝 高校時代に意図的に声をつぶして手に入れたハスキーボイス

[ 2023年10月22日 23:05 ]

1981年、「第10回東京音楽祭世界大会」で熱唱する「もんた&ブラザーズ」のもんたよしのりさん
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 「ダンシング・オールナイト」の大ヒットで知られるロックバンド「もんた&ブラザーズ」のボーカルでシンガー・ソングライターもんたよしのり(本名門田頼命=かどた・よしのり)さんが18日、大動脈解離のため死去した。72歳。兵庫県出身。葬儀は親族のみで執り行った。後日、お別れの会を予定している。

 所属事務所がもんたさんの公式ブログを通じて声明を発表。事務所名義で「あんなに元気でいつもパワフルだったもんたが、天国へ向かうなんて、今もまだ信じられない気持ちでいっぱいです」とコメント。親族のみでの葬儀は本人の生前の希望だったとし「とても穏やかな顔で旅立ちました」と明らかにした。

 1971年にソロ歌手としてデビューしたがヒットに恵まれず、80年に「もんた&ブラザーズ」として再デビュー。同年のデビューシングル「ダンシング・オールナイト」はもんたさんのハスキーボイスとシャウトが鮮烈な印象を与えて、オリコン10週連続1位を記録。累計売り上げ200万枚で80年代最大のヒットと言われた。独特のハスキーボイスは高校時代、意図的に声をつぶして手に入れた。この年、日本レコード大賞金賞、全日本有線放送大賞など数々の賞を総なめにし、NHK紅白歌合戦にも初出場した。

 81年の通算4作目「DESIRE」は累計約30万枚のヒット。大橋純子(73)とのデュエット曲「夏女ソニア」や、作詞作曲した「ギャランドゥ」を故西城秀樹さんに提供し、西城さんの代表曲の一つになった。84年のバンド解散後、ミュージカルや映画などにも出演し俳優活動も行った。

 先月26日にはNHK音楽番組「うたコン」に生出演。「ダンシング・オールナイト」や「ギャランドゥ」を披露。変わらぬハスキーボイスで健在を示したばかりだった。それから1カ月足らず、あまりに突然の別れとなった。

 もんた よしのり 本名門田頼命(かどた・よしのり)。1951年(昭26)1月8日生まれ、兵庫県出身。71年、シングル「この足の鎖ひきちぎりたい」でソロ歌手デビュー。80年、もんた&ブラザーズを結成。作曲家、俳優としても活躍。82年に一般女性と結婚し、83年に長女が誕生した。

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