もんたよしのりさん急逝、72歳 命を奪った大動脈解離とは… 今年2月に笑福亭笑瓶さんも66歳で急逝

[ 2023年10月22日 22:28 ]

もんたよしのりさん
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 「もんた&ブラザーズ」のボーカルで、「ダンシング・オールナイト」のヒットで知られる、シンガーソングライター・もんたよしのり(本名・門田頼命=かどたよしのり)さんが18日、大動脈解離のため亡くなった。22日、公式ブログで発表された。72歳。神戸市出身。

 もんたさんの命を奪った大動脈解離とは、大動脈の内壁に亀裂が入り裂ける病気。本来流れていない場所に血液が入り込み、胸や背中に激しい痛みが走る。大動脈剥離とも呼ばれ、循環器疾患による突然死としては心筋梗塞に次いで多いとされる。解離が起きて2週間以内の時期を「急性大動脈解離」と呼ぶ。放置すると死に至ることもある非常に危険な病気だ。原因の多くは高血圧によって動脈の壁が劣化することといわれている。突然発症する場合が多く、車の運転時に襲われ事故につながる例も少なくない。福田医院(横浜市)の福田伴男院長は「多くの場合、高血圧や動脈硬化など何らかの予兆があるもの。もし運転中に発症したら、意識があればできるだけ安全な場所に止め、助けを求めてほしい」と話している。一度発症すると、いつまた解離が起きるかの経過観察が必要で、一生フォローが必要な病気といわれている。

 最近では今年2月にべっこう色の眼鏡がトレードマークでバラエティー番組などで活躍した落語家でタレントの笑福亭笑瓶さんが急性大動脈解離のため66歳で急逝。2021年5月、人気漫画「ベルセルク」の作者、三浦建太郎さんも54歳で急性大動脈解離で死去。2017年7月には俳優の中嶋しゅうさん(享年69)が舞台出演中に発症。突然ふらついてステージから転落し病院に搬送されたものの死亡が確認された。タレントの大木凡人は15年1月に発症。1週間ほど胸が苦しい状態が続いた後、突然胸の激しい痛みに襲われ自ら119番した。

 「ご報告」と題して更新されたブログではMonta Music Companyの発表として、「あまりにも突然のご報告となりますが、10月18日朝、もんたよしのりは大動脈解離で永眠いたしました。72年の生涯でした」と報告。「本人の希望通り親族のみでの葬儀を執り行い、とても穏やかな顔で旅立ちました」と伝えた。

 もんた よしのり 本名・門田頼命(かどた・よしのり)。1951年(昭26)1月8日生まれ。兵庫県出身。80年、もんた&ブラザーズを結成。「ダンシング・オールナイト」が大ヒットする。作曲家、俳優としても活躍する。83年には作詞作曲を手がけた西城秀樹さんの「ギャランドゥ」がヒット。

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