「スーパー歌舞伎」手がけた劇作家・横内謙介氏が猿翁さんしのぶ 「功績を後世に伝えていくのが使命」

[ 2023年9月20日 04:59 ]

市川猿翁さんとの思い出を語る横内謙介氏
Photo By スポニチ

 13日に83歳で亡くなった歌舞伎俳優の市川猿翁(いちかわ・えんおう、本名喜熨斗政彦=きのし・まさひこ)さんの葬儀・告別式が19日、東京・上野の寛永寺で営まれた。長男の市川中車(57)ら親族や歌舞伎関係者が出席し、別れを惜しんだ。

 猿翁さんが「三代目市川猿之助」を名乗っていた時代から親交があり、「スーパー歌舞伎」などを手がけてきた劇作家の横内謙介氏(61)は、本紙の取材に「自分も三代目の弟子の一人。その功績を後世に伝えていくのが僕たちの使命」としのんだ。17日に都内の斎場で最後のあいさつをしたという。

 1990年の舞台「雪之丞変化」で脚本を手掛けて以来、猿翁さんと共に歩んできた。「巨大な劇場を壮大な空間に仕立て上げる様子は、まるで建築家のようだった」とその偉大さに圧倒されたという。

 猿翁さんが03年に脳梗塞で倒れてからも交流は続いた。ただ共に仕事をする機会はなくなり「完璧主義の三代目は100%の状態でないと舞台に上がれないとおっしゃっていた。でも本当はもっと一緒に仕事をしたかった」と喪失感を隠しきれずにいた。

続きを表示

「美脚」特集記事

「STARTO ENTERTAINMENT」特集記事

2023年9月20日のニュース