ジャニーズ性加害「知っていた、と言わざるを得ない」 取引あった音楽レーベル代表が謝罪、利益寄付

[ 2023年9月13日 15:28 ]

対馬芳昭氏ののX(@Yoshi_origami)から

 音楽レーベル「オリガミプロダクションズ」を運営する株式会社FRAGMENTの対馬芳昭代表取締役は12日、自身のX(ツイッター)で、ジャニーズ事務所の故ジャニー喜多川元社長による性加害問題について「知っておりました」と言及。2014年から約9年間、ジャニーズ事務所との仕事で得た営業利益約86万円を子供の虐待防止や貧困への支援に取り組む団体に寄付すると発表した。

 「FRAGMENT」は2014年から同事務所と取引があったといい、「テレビ、ラジオの共演もありますが、ツアーバンドや楽曲アレンジに対する対価が主になります。(作詞、作曲、プロデューサー印税はありません)」と説明。

 対馬氏はジャニー氏と面識はなく、性加害の現場は見たことがないとしながらも「『この件を知っていながら仕事をしたのですか?』という問いに対し、嘘偽りなく答えるのであれば『知っておりました』と言わざるを得ません」と明らかにし、「ネットなどを通じて過去に沢山の方々が被害を訴えている事は把握しておりました。取引先という近い距離だからこそ細かい部分まで把握していたという事はありませんが『全く把握していなかった』と言ってしまうとそれは完全な嘘になります」とした。

 7日に行われたジャニーズ事務所の記者会見を見て、「性加害の上に成り立っていた会社の繁栄の一端を担った」「弊社の繁栄の一部もジャニーズ事務所からの売上である」「被害を訴えている方々がいるのに気を止める事なく利益を優先した」という事実を改めて認識したという。そして被害の噂を知りつつも静観することは「加担した側にいた」ことだとし、「自分の利益や立場よりも抵抗できない子供達を守る事を最優先に考える、そして盲目的に強者の側に付き弱者の声を潰すという構造を改善する、日本がそういった社会へとアップデートしていくために必要なのは、一人一人が当事者意識を持つ事だと考えております」と自身の考えをつづった。

 ジャニーズ事務所との取引で得た利益を「そのままにしておく事はできない」とし、「今までに得た86万円全額を子供の虐待や貧困に支援をおこなっている団体に寄付する事に決めました」と発表。「性加害に関わった方、加担した方それぞれの事情や状況は私には分かりませんし、どのような形で反省し今後に活かしていくのかも人それぞれだと思います。つまりこれは、私自身の判断によるものですので他社に同じ行動を促しているわけではありません」とした。

 そして「長きに渡り被害に遭った方々の声を無視し、利益を優先した事に関してここで謝罪いたします。自分の身を守る事を優先した過去の自分を大変恥ずかしく思います」と謝罪。「子供に対する性的搾取、性的虐待、マインドコントロール、グルーミングによって繁栄するような構造を問題として認識し、然るべき対応を取るよう自分自身に言い聞かせる必要があると感じております。また、自身の行動も省みて加害者にならないよう肝に銘じていこうと思います」と結んだ。

続きを表示

「美脚」特集記事

「STARTO ENTERTAINMENT」特集記事

2023年9月13日のニュース