東山新社長 性加害問題「知らなかった」「私は被害を受けたこともなく」 反省も吐露「うわさとしては…」

[ 2023年9月7日 14:22 ]

<ジャニーズ事務所会見>会見に臨む東山紀之新社長(撮影・西海健太郎)
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 ジャニーズ事務所が7日、故ジャニー喜多川前社長の性加害問題を巡り、都内で会見を行った。藤島ジュリー景子社長(57)の後任として新社長に就任した少年隊の東山紀之(56)が登壇し、ジャニー氏の性加害について、自身は「知らなかった」と見解を明かした。

 ジャニー氏による性加害問題の調査をしていた外部専門家による「再発防止特別チーム」の調査報告書を受けて開かれたこの日の会見。「特別チーム」は8月29日に調査報告書を公表し、ジャニー氏の性加害を「事実」と認定した。問題の背景には同族経営の弊害があるとし、再建に向けてめいの藤島ジュリー景子現社長の辞任などを提言していた。

 この提言を受け、1962年の創業以来、同族経営を貫いてきたジャニーズで初めてタレントのトップが誕生した。スポンサー離れやイメージ悪化が指摘されるなど事務所存亡の危機にある中、経営手腕は未知数ながら、所属タレント最年長で“長男格”の東山に改革が託される。

 東山新社長は指摘されている性加害問題について言及。ジャニー氏について「ジャニー氏は僕らにとって、絶対的な存在。僕らは、正しいと信じていた。今となっては恥じております」と吐露し、「エンタメの世界で絶対的な存在がいると、それを信じ、活動していかなければならない。それが被害を生んだと思います。また、下からの意見を上に上げられなかった」と反省。「健全な世界を作っていかなければならないので、この役割を考えていかないと、そして作っていかなければならないと思います。僕らは提言にちゃんと正しく向き合い、ロールモデルを作っていかなければならない」と決意を新たにした。

 続けて、「性加害被害を知っていたか?」という質問について「恥ずかしながら何もできず、何の行動もしておりませんでした」と告白。一方で、「うわさとしては聞いておりました」といい、「被害を受けたこともなく、現場に立ち会ったこともなく、先輩や後輩からも相談がなかった」とした上で、「それの反省を込めて今後は対応していきたい」と宣言した。

 “暴露本”の存在は知っていたが、「父のような、母のような思いを抱いていたので…あってほしくないと思っていました」と自身の思いを告白。「仕事をしている中で、いつしか忘れていました。その間も被害者の方は、辛い思いを受け、心身ともに苦しんでいた。そのことを受け止め、救済し、補償していくべきだと思っております」と反省点を口にした。

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