藤井聡太7冠 羽田空港で名人就位式 憧れの地位「大変な感慨。今後より一層精進していきたい」

[ 2023年8月8日 04:30 ]

就位式を前に、飛行機を背にポーズをとる藤井名人
Photo By 提供写真

 将棋の第81期名人戦(毎日新聞社、朝日新聞社主催)に勝利した藤井聡太名人(21)=王将、竜王、王位、叡王、棋王、棋聖含む7冠=の就位式が7日、東京都大田区の羽田空港第1ターミナル内で行われ、7冠の経験者でもある羽生善治・日本将棋連盟会長(52)から推戴状が贈呈された。

 藤井は4~6月に行われた7番勝負で初出場ながら渡辺明名人(39)を4勝1敗で下し、当時20歳で史上最年少名人に輝くと同時に、史上最年少7冠も達成。謝辞では「将棋の難しさ、奥深さを再認識し、一手一手じっくり考えられたことは貴重な経験になりました」と番勝負を振り返り「名人という言葉には子供の頃から憧れの気持ちがあり、今回の就位には大変な感慨があります。その地位に見合った将棋が指せるよう、今後より一層精進していきたい」と述べた。就位の記念品は43インチの4Kテレビだった。

 名人就位式は例年、開幕局の開催場・椿山荘(東京都文京区)で行われていたが、今回は異例の舞台設定。その理由を名人戦事務局は「交通の拠点となっている羽田空港で開催することで、藤井新名人就位のお祝いと対局を開催してくださった各地に感謝の気持ちをお届けしたいという気持ちで決めました」と説明している。

 航空機のジェット音をBGMに進行した式では、6月に連盟新会長となった羽生が女流棋戦を除く就位式で初のプレゼンターとなり「陸上の世界でボルト(ジャマイカ)が次々に(100メートルの)世界新を塗り替えているような状況。9秒58の世界記録を盤上で超えることを実現していただければうれしい」とエールを送った。

 藤井名人は31日開幕の王座戦5番勝負への出場も決めており、永瀬拓矢王座(30)を下せば前人未到の全8冠を制覇する可能性がある。

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