日大、部員の荷物は“ザル調査” 専門家が疑問「拒否できる、同時進行で…隠そうと思えば隠せる」

[ 2023年8月8日 16:52 ]

<日大アメリカンフットボール部に関する記者会見>会見で頭を下げる(左から)日大・林理事長、酒井学長、澤田副学長(撮影・郡司 修)
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 大学ジャーナリストの石渡嶺司氏が8日、日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」(月~金曜後1・55)に生出演し、日大アメリカンフットボール部員の薬物事件を受けて日大が開いた会見について見解を示した。

 警視庁薬物銃器対策課は、覚醒剤取締法違反(所持)と大麻取締法違反(所持)の疑いで部員の北畠成文容疑者(21)が逮捕。日大側は逮捕を受け、同部の無期限活動停止を発表。林真理子理事長、酒井健夫学長に加え、寮の家宅捜索に立ち会った澤田康広副学長がこの日、会見を開いた。

 澤田副学長は7月6日にアメフト部の寮から小さなビニール袋に入った植物の細片と錠剤が見つかったものの、ヒアリングの過程だったためすぐに警察には届け出ず、18日に警察へ中間報告。翌19日に警察が不審物を確認したと説明した。

 石渡氏は「林理事長は、この対応が間違っていなかった、適切だったとおっしゃっていますが、一般論から考えてもどう考えても隠ぺいですね」と疑問符を付けた。

 会見では警察からの再三の情報提供を受け、7月7月からようやく大学内の調査が開始されたことが明らかになった。しかし、大学側によると、前期試験の時期とも重なったため、調査は1日に2、3人という超スローペースだった。

 また荷物検査について、澤田副学長は「いきなり学生の荷物をひっくり返したとかはない」「同意、承諾のもとで荷物を見せてもらい、強制的に見ることはしないとした上で(調査した)」と強調。部員のプライバシーやコンプライアンスに配慮したものだったが、逆に石渡氏は「拒否できるということ、同時進行で行っているということは、隠そうと思えば隠せるわけで、これを隠ぺいと思わないことがおかしい」と指摘。“ザル調査”の効力に疑問を呈していた。

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