「どうする家康」“義の男”浅井長政 裏切りの理由「信念の強さに心打たれ」初大河・大貫勇輔が存在感

[ 2023年4月23日 21:00 ]

大河ドラマ「どうする家康」第15話。義兄・織田信長の首を狙う浅井長政(大貫勇輔)だったが…(C)NHK
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 嵐の松本潤(39)が主演を務めるNHK大河ドラマ「どうする家康」(日曜後8・00)は23日、第15話が放送され、織田・徳川連合軍VS浅井・朝倉連合軍の「姉川の戦い」(元亀元年、1570年)が描かれた。

 <※以下、ネタバレ有>

 「リーガル・ハイ」「コンフィデンスマンJP」シリーズなどのヒット作を生み続ける古沢良太氏がオリジナル脚本を手掛ける大河ドラマ62作目。弱小国・三河の主は、いかにして戦国の世を生き抜き、天下統一を成し遂げたのか。江戸幕府初代将軍を単独主役にした大河は1983年「徳川家康」以来、実に40年ぶり。令和版にアップデートした新たな家康像を描く。古沢氏は大河脚本初挑戦。松本は大河初主演となる。

 第15話は「姉川でどうする!」。近江・姉川を挟み、浅井長政(大貫勇輔)との決戦が迫る中、先陣を務める徳川家康(松本潤)のもとに裏切りを呼び掛ける密書が届く。このまま織田信長(岡田准一)に従うべきか?家臣の中でも意見が分かれ、紛糾。そこへ織田軍から家康陣へ銃弾が撃ち込まれる…という展開。

 ダンサーとしても活躍、今年8月からは舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」の主演(トリプルキャスト)を務める俳優の大貫勇輔が“義の男”浅井長政役を好演。大河出演は今回が初ながら、存在感を示している。

 長政の人物像について、大貫は同局を通じたコメントで「初めは清く正しく美しく、綺麗なカッコいい人物と勝手に思っていたのですが、台本を読み込んで役が自分の中に入ってくると、自分自身の正義と、愛する娘や妻がいることの狭間で、凄く苦しみ、悩み、そして、最後には愛のためもあるとは思いますが、自分の信じるもののために命を懸けるという選択をした彼の信念の強さに心打たれました」と感動。

 「彼の強さを出すためにできるだけ重心を重く、体の動きが軽くならないように意識しました」と役作りの一端を明かし、今作は「人間の繊細な心の動きだったり、関係性みたいなものが的確に、そしてドラマチックに描かれていて、本を読み込んでいけばいくほど、深いなと思っていました。役者冥利に尽きます」と充実感を語った。

 信長、家康との関係については「初めは信長に憧れ、側にいられることに喜びや誇りを感じていたと思いますが、近くにいたからこそ見えた信長の本心や野望を知った時に、自分の信じるものとは違うと少しずつ感じ、最終的には忠義の強い、誠実な長政でも、危険だと思ったから裏切ったのだと思います。そして、家康のことはずっと気になっていて、初めて会った時に彼の中の何か特別なものに心打たれたのだと思います。きっとそれは言葉にはならない感覚のようなものだったのかなと思います」と解釈。

 岡田、松本との共演には「岡田さんの織田信長としての存在感や緊張感が現場に充満していて、現場で自然と長政の心持ちが理解できました。松本さんとは『いつか一緒にお芝居したいね』と話をしていたので、今回ご一緒できたことが純粋にうれしかったです」と振り返っている。

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