“ミスターAOR”ボビー・コールドウェル氏死去 71歳 抗生物質の副作用から6年の闘病の末

[ 2023年3月16日 01:53 ]

ボビー・コールドウェル氏公式ツイッター(@bobbycaldwell)から

 米国のミュージシャン、ボビー・コールドウェル氏が死去したことが分かった。同氏の公式ツイッターで報告された。71歳だった。

 コールドウェルの妻・メアリーさんが「ボビー自宅で息を引き取りました。彼が私たちの元を離れる時、私は彼をしっかりと抱きしめました。私は永遠に悲嘆に暮れています。長年にわたり、多くの祈りを捧げてくださった皆様に感謝します。彼はFLOXEDでこの6年と2カ月間、健康を害していました。神とともに安らかに、私の愛する人よ」とつづられた。

 コールドウェル氏は51年ニューヨークで生まれ、22歳の時にリトル・リチャードのバンドに参加し、76年「ザ・ハウス・イズ・ロッキン」でデビュー。78年のシングル「風のシルエット(What You Won't Do for Love)」がヒットし、AORの新星として注目。のちにボズ・スキャッグズと並んで“ミスターAOR”と呼ばれる。86年にはピーター・セトラとエイミー・グラントに提供した「Next Time I Fall」が全米チャート1位に輝いた。87年公開の市川昆監督作品「竹取物語」の「ステイ・ウィズ・ミー」の作詞、作曲もしている。

 コールドウェル氏は、17年に処方された抗生物質の副作用でアキレス腱を断裂し、神経障害を起こしていたことが報告されていた。その後も車椅子や杖を使いながら活動を続けていたが、復活はならなかった。

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