安藤優子氏　大江健三郎さんを追悼「静かで、優しく、温かい、でもとってもユーモアもあって」

安藤優子氏公式インスタグラム（@yukoando0203）から

　キャスターでジャーナリストの安藤優子氏（64）が15日、自身のインスタグラムを更新。3日に老衰のため死去したノーベル文学賞作家の大江健三郎さん（享年88）を追悼した。

　「大江健三郎さんのこと」と書き出すと、大江さんと並んで歩く若かりし頃のショットをアップ。「大江さんが亡くなられました。大江さんとは、報道の仕事にアルバイトとして入ってすぐに、オーストリアからドイツまで、取材でご一緒させていただきました。反戦と反核を考える企画でした」と回顧した。

　「ウイーン大学の学生とディスカッションをしたり、緑の党の方たちを取材したり、常に静かにみなさんの言葉に耳を傾けられる大江さんの姿に、まだまだ若造の私は色んな意味でたくさんのことを学ばせていただきました。ウイーンだったか、大江さんとは私は夕飯に生肉のタルタルステーキを食べて、揃って具合をこわしたことも思い出です」とも記した。

　また「その時、大江さんが街中で買い求めて贈ってくださったエッチングは、大切に大切にしています。旅先で、絵をプレゼントしてくださったそのお人柄は、どこまでも静かで、優しく、温かい、でもとってもユーモアもあって。このエッチングをくださった時にこうおっしゃったのを覚えています。『これ街中で見かけたアンドウさん』」と振り返るとエッチングの写真も披露。「心よりご冥福をお祈りいたします。ありがとうございました」と締めくくった。