登録者数103万人鉄道系ユーチューバー、収益激減問題はどこ吹く風?「われわれは“儲かる側”でした」

[ 2023年3月15日 17:12 ]

スーツインスタグラム(suit_ryoko_channel)から

 登録者数103万人の鉄道系YouTubeチャンネル「スーツ交通」が15日までに動画を更新。ユーチューバーの「収益激減問題」を取り上げ、自身の収益について語った。

 鉄道マニアの知識を生かし、JRなど鉄道の解説動画を投稿している同チャンネル。「スーツ」はその豊富な知識量から「未来の乗り物図鑑」(KADOKAWA)を出版したほか、「バナナマンのBSはササルTV」などテレビ出演などで話題に。秋田内陸縦貫鉄道観光列車アドバイザーなどの肩書きも持つ。

 スーツは今月10日、「YouTuberの収入減少は本当か? スーツ交通の例」と題する動画を更新。近年、YouTubeの一時代を築いてきたトップユーチューバーが「収益が1/10に落ちた」などと発言し、問題になっている「YouTuberの収入減少」について、スーツは自身の見解を明かした。

 まず、自身の収益も「2016年から動画投稿を初めて、これまで上がり続けていたのが、2022年は5%下がった」と告白。しかしこれは、新型コロナに感染し「50日くらい働けなかった」ことが影響したものだと分析。その上で、収益激減問題について「YouTubeの広告単価が下がったといいますが、人によってもらえる額が全然違う」と説明した。

 「僕が100万回再生すると、100万円から120万円くらいもらえるんですけど、下品な動画や子供向け動画を投稿している人は10万円とかだったりする。同じ回数を再生されても、人によって全然違う」と明かし、「私たちの動画は非常に儲かるという構造でやらせていただいております」と報告。YouTube側の判断で広告単価が決まっているといい、“儲かる側”“儲からない側”の格差が大きくなっていることが要因だと分析した。

 また、一般的に「儲かる」とされているゲーム実況ユーチューバーは「1再生=0.3円」だといい、これについて「少ないなあと思いました」とぶっちゃけ。自身の動画は「1再生=1円」と明かし「意外とみんな儲かってないみたい。私は再生回数がそんなに…なわりにはいただいていますが、経費がかかりますので…」と吐露し「これはYouTube側の判断です。我々はYouTube側に重宝されているようで」と安どしていた。

 続けて「面白い動画を出して、“スーツさん面白いな”と思ってもらえることが原動力」として「YouTubeの再生回数がとれる、YouTubeから評価されるような人間でい続けることが売り上げの根本的な源です」と改めて視聴者への感謝を述べた。

 この動画には「商品価値を正しく認識し、適切な対価を受け取るというのはとても大切なことだと思います」「やっぱりプレゼン力と説得力ですかね」「やっぱりスーツはちゃんと横国で勉強したことがこうやって会社の経営だけじゃなくてYouTubeにも生きてて色々工夫してやってるってことがよく伝わってくる」「鉄道好きとして鉄道に関する動画を投稿感謝してます。活動が末永く続くことを願っています」「ちゃんとしてる人にはちゃんと結果がついてくるんだなと思った」「ホワイト企業が報われる社会になってほしい」「YouTubeがやりたい事を理解し、上手に活用して自分のやりたい事を実現している見本だなと思います」と、さまざまなコメントが寄せられた。

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