男女逆転「大奥」最終回に現代の渋谷!片岡仁左衛門推し&平賀源内・鈴木杏らも サプライズ連発ネット衝撃

[ 2023年3月15日 05:30 ]

ドラマ10「大奥」第10話(Season1最終回)。徳川吉宗(冨永愛)の“今生最後の願い”とは?(C)NHK
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 “男女逆転の大奥”を描き、SNS上で話題を集めたNHKドラマ10「大奥」(火曜後10・00)は14日、第10話が放送され、「Season1」が完結した。時代劇に突如、現代の渋谷のスクランブル交差点を現代の服装で歩く徳川吉宗役・冨永愛(40)の姿が挿入されるなど、ドラマオリジナルの脚本・演出、展開がインターネット上で反響。今秋オンエアされる「Season2」のキャスト3人も一足早くサプライズ登場し“まさか連発”の最終回となった。SNS上には、終了を惜しむ声や感謝の声も続出。「大奥ロス」が広がった。

 <※以下、ネタバレ有>

 原作は「西洋骨董洋菓子店」「きのう何食べた?」などの漫画家・よしながふみ氏が、隔月刊誌「MELODY」(白泉社)に2004年8月号から21年2月号まで連載した同名人気作。3代将軍・徳川家光の時代から幕末・大政奉還に至るまで、男女が逆転した江戸パラレルワールドを描き、センセーションを巻き起こした。全19巻は累計600万部(紙・電子)を誇る。

 過去計3度、ドラマ化&映画化されたが、今回は家光編から物語のラスト・大政奉還まで初めて映像化。脚本は連続テレビ小説「ごちそうさん」、大河ドラマ「おんな城主 直虎」、TBS「JIN―仁―」「義母と娘のブルース」「天国と地獄~サイコな2人~」などの森下佳子氏。主題歌はシンガー・ソングライター、幾田りらが新曲「蒲公英」(たんぽぽ)を書き下ろした。

 第10話は「八代将軍吉宗・水野祐之進編」。村瀬正資(石橋蓮司)の“謎の死”と同時に紛失していた没日録が、徳川吉宗(冨永愛)の手元に戻る。しかし、隠されていた衝撃の事実を知ることに。そして、将軍の座を長女・家重(三浦透子)に引き継ぎ、後世へと希望を託し…という展開。

 元大奥総取締・藤波(片岡愛之助)が現れ、死罪となったはずの進吉こと水野祐之進(中島裕翔)と再会。「愚かにも、あまりに愚かしい殺生をしたと。よう生きていてくださった」と水野を抱き締めた。

 藤波は骨董屋になっていた。歌舞伎役者・片岡仁左衛門をひいきにし“後見人”のような存在。「これが誠に、いい芝居をしておりまして」と吉宗に後見人、杉下(風間俊介)に芝居見物を勧めた。

 そして、病に倒れた杉下は“妻・吉宗”や“娘・家重”たちに見守られ、旅立った。

 幼なじみ・加納久通(貫地谷しほり)も天に召され、吉宗が没日録を村瀬がいた部屋に返しに行くと、いないはずの村瀬が“お出迎え”。吉宗は畳に倒れ込んだ。

 “走馬灯”に徳川家光(堀田真由)、徳川綱吉(仲里依紗)、春日局(斉藤由貴)。そして、謎の男(村雨辰剛)の姿。さらに、吉宗の脳裏(?)に現代の東京・渋谷スクランブル交差点。黒の革ジャン、ジーンズ姿の冨永愛が渡っている。立ち止まり、振り向き、空を見上げた。

 奇妙な病「赤面疱瘡(あかづらほうそう)」が流行し、春日局は「この国は滅びるのじゃ」と言ったが、吉宗は「滅びぬ。この国は滅びぬ」――。笑みを浮かべ、息を引き取った。

 吉宗は生前、田沼意次(當真あみ)に託していた。「この国から、赤面を駆逐してほしい。私の目の黒いうちに事を成し得るのは、難しそうじゃ。どうか、この後はそなたと家重と力を合わせ、頼む!吉宗、今生最後の願いである」――。

 「Season1」ラストシーン旅人が山中から町と海を見下ろし「来たぞー、長崎ー!」と両腕を広げた。新進気鋭の本草学者・平賀源内(鈴木杏)だった。「Season2」の新キャストがサプライズ登場した。

 藤波再登場の設定はドラマオリジナル。一般家庭に生まれた愛之助は子役時代、十三代目片岡仁左衛門さんに見い出され、歌舞伎の世界へ。愛之助の養父・二代目片岡秀太郎さんの実弟が十五代目片岡仁左衛門。

 SNS上には「ラブリンが片岡仁左衛門さんの推し活w」「思わず笑いました。今日(3月14日)は当代仁左衛門さんのお誕生日でした」「『大奥』はSFだったの思い出した」「死ぬ間際まで気にしたのはこの国の行く末。まさか現代の渋谷に降り立つ上様の姿を見られようとは」「まさか、ここで第2期のキャストをお披露目するとは」などと驚きの声が相次ぎ、話題に。視聴者に衝撃が走った。

 「Season2」は「医療編」「幕末編」と銘打つ。

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