橋幸夫 5月歌手引退で2代目公募!「ハシユキオ」継承も漢字は「夫」以外で

[ 2023年1月13日 05:10 ]

親指を立て、笑顔を見せる橋幸夫
Photo By スポニチ

 今年5月での歌手活動引退を表明している橋幸夫(79)が12日、都内で会見し“2代目・橋幸夫”を公募することを発表した。自身の名前と歌を引き継いでくれる歌手のオーディションを2月18日にスタート。「自分より歌がうまく、立ち姿が美しい人を選びたい。“令和の御三家”の一角になってくれたら」と期待を寄せた。

 1960年のデビュー曲「潮来笠」、吉永小百合(77)とデュエットした62年の「いつでも夢を」など大ヒットが多数。「いつでも夢を」では日本レコード大賞を受賞するなど、賞レースの常連でもあった。

 60年以上、マイクを握り続ける中、2021年10月に年齢による歌声の衰えから、歌手としてステージを離れることを決意。同年12月から始まった全国ツアーを回る中で「私が歌わなくなることで、曲が全部聞かれなくなる。恩師である(作曲家の)遠藤実先生、吉田正先生に申し訳ない」との思いが芽生えたという。その思いをくんだのが、「夢グループ」の石田重廣社長(64)。話し合いを重ね、橋は「作品を後世に残すことが、自分の重大な責務と強く感じる」と決断し、今回の公募となった。

 応募要項の詳細は後日発表されるが、高校卒業、もしくは見込みであることが条件。プロアマや男女は問わず、合格者は最大3人。複数の場合はメンバーカラーも考慮するという。芸名は「ハシユキオ」の呼び名は継承するが、「幸夫」は「夫」以外の漢字を当てはめる。石田社長によると、合格者はデビューまで夢グループの社員として勤務。仕事の合間に、橋によるレッスンが行われる。

 橋は現在、京都芸大に在籍。歌手引退後については「書や絵といった、アートの世界に進む」と力を込める。今年5月1日に行われる東京・浅草公会堂での公演が、歌手生活ラストコンサート。その場で“2代目”のお披露目も行う予定だ。「激変する芸能界の中、この名前で戦ってもらいたい」と語った。(小田切 葉月)

 ≪コロムビア・ローズ、水谷八重子も継承≫歌謡界では異例となる芸名の継承。過去には女性歌手「コロムビア・ローズ」がオーディションを経て、3代目まで受け継がれたことがある。また歌手で女優の水谷八重子(83)は、かつて「良重」の名で活動していたが、1995年に母の跡を継いで2代目を襲名している。

続きを表示

2023年1月13日のニュース