谷口真由美氏 五輪組織委元理事の受託収賄疑惑「スポーツに対しても良い影響はない…徹底解明を」

[ 2022年7月31日 14:58 ]

東京・赤坂のTBS社屋
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 大阪芸術大学客員准教授で専門は国際人権法の谷口真由美氏が31日、コメンテーターを務めるTBS系「サンデーモーニング」(日曜前8・00)に出演。東京五輪・パラリンピック組織委員会の高橋治之元理事(78)の会社に大会スポンサーの紳士服大手AOKIホールディングス側が総額約4500万円を資金提供した事件について言及した。

 東京地検特捜部は28日、横浜市のAOKIホールディングス本社を家宅捜索した。高橋氏への贈賄容疑とみられる。事件の関係先への強制捜査は3日連続。26日に受託収賄容疑で東京都内の高橋氏を捜索し、スポンサー募集などに関わった広告大手の電通も対象とした。27日にはAOKIの青木拡憲前会長宅や都庁内にある組織委の清算法人も捜索。AOKIが五輪事業参入を期待し、高橋氏側に賄賂として資金を出した疑いがあるとみて全容解明を進める。高橋氏はこれまでの取材に、AOKI側と組織委の利害に絡む付き合いはないと説明している。

 谷口氏は「もともとオリパラっていろんな議論があって賛成反対というのがあった中でやったというのがあると思うんですけれども、高橋さんは元電通のスポーツ局のトップの方で、スポーツ団体やスポーツ協会、リーグの方で高橋さんのことを知らないとか付き合いのない方はいらっしゃらないと思う。それくらい日本のスポーツ界とか政治にも凄く入り込んでいた方だと思う」と言う。

 「皆さんがなんでスポーツに熱狂するかというと、フェアでクリーンなものを見たい、そういうものに感動を覚えたりすると思うんですけれども、じゃあスポーツを支える人たちがアンフェアで凄くダーティーなことをやっているとしたら、これは本当にスポーツに対しても良い影響はないと思いますので、検察の徹底的な解明を期待したいと思っています」と自身の思いを話した。

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2022年7月31日のニュース