佐野史郎 66歳で宣告された大病で俳優業への思い痛感「あ、好きなんだなって」

[ 2021年12月10日 15:26 ]

佐野史郎
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 俳優の佐野史郎(66)が10日放送のテレビ朝日「徹子の部屋」(月~金曜後1・00)にゲスト出演。大病を患ったことで、「あ、好きなんだな」と俳優業への思いを新たにしたことを明かした。

 佐野は4月、39度の高熱が出たため、PCR検査を行ったが、陰性。さらに、血液検査をし、「多発性骨髄腫」であることは判明。当初は正式な病名を公表せず、5月に緊急入院を発表。レギュラー出演中だったTBS金曜ドラマ「リコカツ」(金曜後10・00)を第3話(4月30日)で途中降板した。

 この日、佐野は本当の病名は「多発性骨髄腫」であったと公表。現在、化学療法で治療を進めているとし、治療も「順調に進んでいる」と現状について説明。公式サイトでも「より徹底した治療を受け、万全な体調で皆様の前に復帰するための再入院となります」と再入院を公表した。

 今後の治療について、佐野は「やれることやって、ここを治療を乗り越えれば、あとは経過観察(になる)」と説明。「こうした経験を生かせるように、仕事にも私生活にも、しなければと思うし、ちゃんと向かい合うことを否が応でもしなきゃいけないわけですから、それは生半可なことではいけないですし、あとは何より一日一日、一瞬一瞬が感じられるようになったのはやっぱり…本当になかなかわからないことですね、元気な時には。いつまでも元気でいるような気になっちゃうんですよね。気だけは若いつもりでいるからね。体はやっぱりついていかなくなってくるんですね」としみじみを語った。

 今回の病気で、俳優人生で初めての連続ドラマの途中降板も経験。「(俳優が好きなんだと)思いました、やっぱり」と佐野。「いろいろ問題あります、俳優はやっぱりなんだかんだ何十年やっても乗り越えられない壁っていうのがあって、それと向き合うたびに、『あ~やっぱり駄目か』って思って、それでも出かけて行って、やる。『またダメか』『また行こう』っていう(繰り返し)。現場に行けなくなるっていうのはやっぱりつらい。でも、退院してお声がけいただいて、『行きたい』『演じたい』と思った時に、あ、好きなんだなって。思いましたね、やっぱり」と話した。

 これからも「俳優の仕事って一生できる」「これからは病気を乗り越えて、80歳、それ以上、仕事ができるようにしなきゃって言葉で言えば、そうなる。そのためには、仕事ができる体で生き続けなきゃ。もっと変なじいさんやらないと思ってます」と笑顔を見せた。

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2021年12月10日のニュース