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中部大春日丘高校ラグビー部 弱小から強豪校に育てた名将 競技未経験者の宮地監督に密着

[ 2021年12月4日 10:00 ]

中部大春日丘高校ラグビー部を弱小校から強豪校へと育てた宮地監督に密着した(C)TBS
Photo By 提供写真

 4日に放送されるTBS「バース・デイ」(土曜後5・00)は、愛知県の中部大春日丘高校ラグビー部を弱小校から強豪校へと育てた宮地真監督(56)に密着した。

 全国大会に8年連続出場を果たしている中部大春日丘高校ラグビー部。昨年の全国大会では初のベスト8入りを果たした。チームを率いて30年になる宮地監督が就任当初は部員不足で廃部寸前。強豪校と対戦すれば155―0で大敗し、新聞には屈辱的な言葉が並んだことも。10年間、県大会に出場すらできなかったチームをいかにして強豪校に押し上げたのか。

 宮地監督はラグビー未経験者の指導者だった。まず、チームを強くするために取り組んだのは有力選手のスカウト。県外の選手を通わせるため、自宅の隣に選手を迎え入れる寮を建てた。入部希望者が増加すると、学校近くのマンションに寮を移し、3LDKの部屋が4部屋、23人が生活している。

 さらに「子供たちに良い環境を」という熱意は寮の目の前にもあった。向かいにある喫茶店。ここが朝と晩は選手たちの食堂へと変わる。喫茶店のオーナーは中部大春日丘高校のOB。宮地監督の情熱に心を打たれて食事のサポートを引き受けた。こうして県外からも有望選手を集める環境が整った。

 もう一つ、宮地監督がこだわったのがスタッフ陣。トレーニングコーチを依頼したのはボディビルで日本2位の実績を持つ野沢正臣氏。ラグビーの技術面を務めるのは、トンガ出身で元ラグビー日本代表のロペティオト氏を起用している。多くの支えがあり全国屈指の強豪校へと成長してきた中部大春日丘高校ラグビー部。宮地監督の衰えることのないラグビーへの情熱。その理由は18年間通い続ける墓地にあった。

 「自分が誘って、ラグビーっていいスポーツだから一緒にやろって言って、だけども良いスポーツどころか命を落としてしまった。責任はこっちにあるよね」

 墓地に眠るのは、青井陽祐さん。今から18年前の練習試合で当時高校1年生だった青井さんは、タックルをした際に頭を地面に強く打ちつけた。緊急搬送され、すぐに手術が行われたものの帰らぬ人となった。宮地監督は責任をとり、辞表を校長に渡した。だが、校長から青井さんのご両親が「監督を続けて欲しい」と願っていることを伝えられた。「責任はやるかやめるかだから。やめずに頑張ってくださいと言われたらやるよね。そっちの責任だよね。やめてとる責任じゃなくて。やるんだったら死ぬまで」と、亡くなった事実から生涯逃げないと誓った。

 弱小だったチームは青井さんの思いを胸に成長した。2005年に東海大会出場、2007年に春の全国大会に出場。青井さんとの別れから7年、ついに花園切符を手に入れた。現在、愛知県大会で8年連続優勝と絶対王者に君臨し、全国からも注目される強豪校となった。夢の全国制覇へ、まずは9年連続の県大会優勝を目指す。

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