「グラゼニ」原作者・コージィ城倉氏 MVP大谷に感激「既に漫画超えた」

[ 2021年11月20日 05:30 ]

「グラゼニ」の原作者・コージィ城倉氏
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 米大リーグ、ア・リーグのMVPに選ばれたエンゼルスの大谷翔平(27)を、人気野球漫画「グラゼニ」の原作担当で漫画家のコージィ城倉氏が「生きているうちに見られるとは思わなかった快挙」と称えた。スポニチ本紙の取材で、元ヤンキースの松井秀喜氏(47)がワールドシリーズMVPに輝いた2009年を振り返り「当時も日本人として最高の気分だったが、それ以上の喜びかもしれない」と声を弾ませた。

 打者として46本塁打100打点、26盗塁、投手として9勝を挙げた二刀流の活躍を「常人の発想力では、最高到達点とすら思えるハイレベルすぎる両立」と絶賛。本人の才能と努力だけでなく、チーム体制など二刀流として活躍できる環境が整ったことも含め「奇跡の物語」と強調した。

 「グラゼニ」は城倉氏が「森高夕次」名義で原作を担当し、漫画誌モーニングに連載中。選手の年俸に焦点を当てた異色野球漫画で、来月から大リーグ編が始まる。主人公の凡田夏之介投手と大谷との対決も期待されるが「既に漫画を超えた大谷さんを登場させるつもりはない」とした。

 一方で“グラゼニ目線”では大谷の年俸に興味津々だ。大谷は今年2月、22年までの2年契約を結び、来季は550万ドル(約6億2786万円)と決まっているが「彼が今、契約できればメジャー史上最高額になるでしょう」と指摘。

 メジャー最高は、同じエンゼルスのトラウト外野手の12年4億2650万ドル(約473億円)。城倉氏は「例えばヤンキースなら天文学的な額を出すだろうが、チーム事情から二刀流挑戦は難しそうだ。金額にこだわりがなさそうな彼だが、その時どう行動するだろう。グラゼニ的にはそんな選手も描いてみたい」と語った。

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