羽生九段 3勝目一番乗り「まだまだ大変な人と対戦」次局はVS藤井3冠 王将戦挑戦者決定リーグ

[ 2021年10月22日 05:30 ]

3勝目を挙げて単独首位の羽生九段(撮影・我満 晴朗)
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 将棋の第71期ALSOK杯王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)は21日、東京都渋谷区の将棋会館で挑戦者決定リーグの1局を行い、後手の羽生善治九段(51)が118手で広瀬章人八段(34)に快勝して3勝目一番乗りを果たした。 羽生VS広瀬指し手

 迫力が伝わってきたのは78手目△4五銀打。なんと4筋に銀が3枚並んでいる。「ごちゃごちゃしてよく分からない。難しいと思ってました」という言葉とは裏腹な総攻撃で、広瀬王を左辺へと追いやり、徐々に優位を築く。106手目△6八角で「(4六の)桂を抜く筋が見え、良くなった」と勝利の手応えをつかんだ。

 今期は7連敗(未放映のテレビ棋戦は含まず)を喫するなど不振を極め、この日の勝利で7勝11敗(同)。タイトル獲得通算100期を前に足踏み状態は続いているものの、王将リーグで単独首位に立つあたりはさすがだ。「まだまだ大変な人と対戦する。コンディションを整えて次に向かいたい」。次局(11月9日)は藤井聡太3冠(19)が相手。「大変な人」との戦いは挑戦権獲得へ運命の一局となりそうだ。

 ▼広瀬 作戦が大失敗だった。挑戦よりも下を見る戦いになりそう。残留に向け頑張りたい。(前半戦を終えて1勝2敗と黒星先行に)

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2021年10月22日のニュース