金メダルが湖にポチャン かつて起きた表彰式での驚きのハプニング

[ 2021年8月2日 05:30 ]

北京五輪レスリング男子グレコローマン84キロ級表彰式、敗退した準決勝での判定を不服として、銅メダルをマットの上に置くスウェーデンのアブラハミアン(AP)
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 【クイズ王・伊沢拓司の五輪の書(10)】今大会では選手が自分でメダルを首に掛ける新様式も話題に。後世に「コロナ禍を象徴する一コマ」として語り継がれるであろう光景です。

 卓球女子シングルスの表彰式では中国の孫穎莎選手が銀メダルを反対の向きで掛けてしまいました。それに気付いたのが銅メダリストの伊藤美誠選手。記念撮影時に合図を送り、孫選手がメダルを掛け直したエピソードが中国でも話題になっています。

 表彰式を巡っては、メダルをその場で“紛失”するというビックリ仰天な出来事もありました。1956年メルボルン大会のボート男子・シングルスカル。初優勝したビャチェスラフ・イワノフ(ソ連=当時)が大はしゃぎして、金メダルを振り回していると、なんと会場の湖の中にポチャン。慌てて飛び込んで捜しましたが、結局見つかりませんでした。IOCは後日、代替品の金メダルを贈っています。

 08年北京五輪では、受け取りを拒否してメダルが剥奪されたケースもありました。レスリング男子グレコローマン84キロ級で3位となったスウェーデンの選手は、準決勝での判定を不服として、銅メダルをマット上に置いて立ち去ったのです。

 自分でメダルを掛けるのは今大会が初のケースだけに、見たこともないハプニングが起きるかもしれませんね。後半戦に差し掛かりましたが、表彰式にも注目し続けていきたいです。

 ◇伊沢 拓司(いざわ・たくし)1994年(平6)5月16日生まれ、埼玉県出身の27歳。東大経済学部卒。開成高時代に全国高校クイズ選手権で史上初の個人2連覇。TBS「東大王」で人気に。19年、株式会社QuizKnockを設立しCEOに就任。

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