TBS 10月改編は「何と言っても朝」 朝の大改編と金曜日の強化で小幅な改編に

[ 2021年7月16日 15:57 ]

TBS社屋
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 TBSが16日、「10月期番組改編説明会」を行い、この秋の改編の骨子を発表した。今回の説明会は新型コロナウイルス感染拡大の状況に鑑み、オンラインで開催された。

 改編率は全日帯(午前6時~深夜0時)12・88%、ゴールデン(G)帯(午後7時から10時)8・57%、プライム(P)帯(午後7時から同11時)10・36%。前回の改編(4月期)は全日帯)19・17%、G帯32・86%、P帯35・36%と比べても、かなり小幅な改編となっている。改編率の低さについて、福田健太郎・編成部企画総括は「4月改編で大きく変えたが、まだまだ結果が思うように出ていない。テコ入れを行っている」としつつも「今回は何と言っても朝の番組を重点的に改編することを思っていた。GP帯については金曜日が大型の改編になったということ」と説明した。

 新型コロナの感染拡大で変化するメディア環境を踏まえ、世の中がどのように変化しようとも、良質なコンテンツを作り続け、視聴者に「最高の“時”」をお届けしていく。テレビメディアの強みであるリーチの最大化も図りながらより若いファミリー層に支持されるタイムテーブルを目指す。

 10月改編のテーマは大きく2つ。朝の大改編と金曜日の強化。朝には、同局の安住紳一郎アナウンサー(47)を起用し、新情報番組「THE TIME,」(月~金曜前5・20~8・00)をスタート。安住アナは月~木曜を担当し、金曜は俳優の香川照之(55)が担当。瀬戸口克陽・編成局長は「今回の改編は何と言っても朝。この秋から朝の帯番組を新しくいたします。『THE TIME,』、それに先駆ける兄弟番組『THE TIME’』という番組。朝、視聴習慣を変えることは本当に大変だなと、日々、身に染みて実感しておりますが、ここの戦いに打って出ないといけない。全局を上げて、総力を挙げて、この朝の戦いに挑みたい」と説明。「朝を勝ち切ることで夕方以降、GP帯の流れも改善していきたい」とした。

 金曜日はGP帯の視聴者の若返りを図るため、金曜夜8時の改編で、タテ流れの強化する。18年半放送された長寿番組「ぴったんこカン・カン」を終了し、今田耕司(55)と落語家の笑福亭鶴瓶(69)が司会を務める新バラエティー「ザ・ベストワン」(金曜後8・00)をスタートさせる。

 新ドラマとしては、小栗旬(38)主演の日曜劇場「日本沈没―希望のひと―」(日曜後9・00)のほか、火曜ドラマ「婚姻届に判を捺しただけですが」(火曜後10・00)、金曜ドラマ「最愛」をラインアップしていた。福田氏は「弊社のドラマはいろいろなところで高評価をいただいているという自負もある。火曜日には若年層を中心とした方に楽しんでいただいていますし、金曜日はオールターゲット。日曜日はTBSにしかない重厚感のあるものができている。10月クールもTBSのドラマはさすがだなと思ってもらえるものを用意できた」と自信を見せた。

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