東日本大震災から10年 BSテレ東で3時間「歌のエール」中村雅俊、千昌夫、石川さゆりら歌い継ぐ

[ 2021年3月11日 07:00 ]

「BSテレ東 歌のエール」に出演する中村雅俊(C)BSテレ東
Photo By 提供写真

 東日本大震災から10年となる11日、BSテレ東でスペシャル番組「BSテレ東 歌のエール 3時間スペシャル」(後6・54~同9・49)が放送される。

 「震災から10年、元に戻れないからこそ、前に進もう」をテーマに、東北出身の歌手や復興の為にさまざまな活動をしてきた歌手らが未来に向けて名曲を歌い継ぐ3時間のスペシャル番組。美空ひばりさんの秘蔵映像や福島が生んだ作曲家・古関裕而氏の代表曲のSPメドレーも放送。司会進行はタレントの山口智充(51)、テレビ東京の田中瞳アナウンサー(24)が務める。

 宮城県女川町出身の歌手で俳優の中村雅俊(70)は、自身が作曲した東松島市立鳴瀬桜華小学校校歌「花になろう」を披露。「歌い継がれていくという事の重大さを今さらながら感じます。この歌を児童たちが歌うのを目の前で聴いたときは、純粋な歌声に感動しました。女川町は比較的、復興は進んでいるほうだけど、これからは心のケアが大事。歌の出番だと思う」とコメントを寄せた。

 岩手県陸前高田市出身の歌手・千昌夫(73)は東北と昨年99歳で死去した母へ祈りを込めて「北国の春」を歌唱。「『北国の春』の歌詞にある『おふくろ』はこれまで、自分の母親のことを意識しないようにしてきたけど、これからは(故郷の墓に眠る)おふくろのことをつい、思い出してしまうかもなあ」とした。

 そのほか、歌手の石川さゆり(63)は被災地で出会った浜甚句を取り入れた入魂の1曲「浜唄」、岩手県盛岡市出身の福田こうへい(44)は人生の応援歌「南部蝉しぐれ」、AKB48は復興応援ソング「掌が語ること」、平原綾香(36)は「おひさま~大切なあなたへ」をそれぞれ披露する。

 番組プロデューサーの星俊一氏は「自分の故郷は福島県福島市なので、実家の両親にも『今どんな番組を見たいか?』聞いてみたりしました。どれくらい様々な思いを反映できたか不安ですが、少しでも前向きな気持ちになれる3時間になれればと思っています。是非お楽しみください」と呼びかけた。

続きを表示

この記事のフォト

2021年3月11日のニュース