奇跡のピアノで鎮魂とエール コウベリーズの花城沙弥が復興歌「しあわせ運べるように」を演奏

[ 2021年3月11日 18:51 ]

被災地にエールを送った神戸発のアイドルグループ「コウベリーズ」のメンバー、花城沙弥(左)とピアノの所有者・櫻井由美さん
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 神戸発のアイドルグループ「KOBerrieS♪(コウベリーズ)」のメンバー、花城沙弥(19)が11日、宮城県名取市の仙台空港内で、東日本大震災で津波被害から奇跡的にみつかったグランドピアノで、神戸で歌い継がれている阪神淡路大震災からの復興歌「しあわせ運べるように」を演奏し、被災地にエールを送った。

 ピアノは宮城県塩釜市の音楽講師・櫻井由美さん(56)の同県七ヶ浜町の実家に震災当時、置かれていたもの。1階部分は津波で数十メートル流され、2階部分だけが残ったが、そこに置かれていたピアノだけがかろうじて原型を留める形で発見されたという。

 櫻井さんとグループのスタッフが東日本大震災を契機に約10年の付き合いがあり、仙台空港に2月19日からあす12日まで「復興空港ピアノ」として設置されているのにあわせて今回の演奏が実現。横で見守った櫻井さんは「感激しました。この縁を大切に仙台と神戸の交流が深まれば嬉しいです」と語った。

 花城は「東日本大震災から10年、神戸で歌い継がれてるこの曲を弾かせていただきました。これからも沢山の人がピアノに触れ素敵な音色を奏でてほしいです」と話した。

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