豊島竜王 初防衛に王手「変わらず一局一局指せれば」、羽生はタイトル100期へ崖っぷち

[ 2020年11月27日 19:06 ]

第33期竜王戦七番勝負第4局で羽生善治九段を下し、インタビューに応じる豊島将之竜王
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 豊島将之竜王(30)=叡王との2冠=に羽生善治九段(50)が挑む将棋の第33期竜王戦7番勝負の第4局は27日、鹿児島県指宿市の「指宿白水館」で2日目が指し継がれ、113手で豊島が勝利した。対戦成績を3勝1敗とし、初防衛に王手をかけた。

 豊島はこれまでタイトルを通算5期獲得したが過去3度の防衛戦はいずれも失冠した。4度目で初の防衛が懸かる第5局は12月5、6日。「変わらず一局一局指せればと思います」と意気込みを語った。

 互いの飛車角が敵陣をにらむ、横歩取り特有の緊迫感ある陣形で再開された2日目朝。早々に後手の羽生が角交換、昼食休憩前には飛車交換を迫る斬り合いへ進んだ。先にと金を作ると共に、打った飛車角の働きで抜け出した豊島が着実にポイントを重ね羽生を投了へ導いた。「(作ったと金が)大きい気がしたが、こちらの玉が戦場に近く、気持ち悪かった」。豊島は冷静に振り返った。

 来年1月開幕の第70期王将戦7番勝負(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)で渡辺明王将(36)=名人、棋王含め3冠=の相手を決めるプレーオフ(今月30日)への弾みとした。王将戦では3度目の挑戦を目指し、永瀬拓矢王座(28)と対戦する。

 元々、竜王戦第4局は12、13日に福島市で予定されたが直前に羽生が無菌性髄膜炎と診断され、入院。規定により延期になり、第5局の予定だった指宿対局が第4局へ繰り上がった。「こちらから動いていったけれど少しずつ苦しくなった気がした」。積極策が奏功せず、敗因を語った羽生だが復帰後、初の2日制対局にも「体調は普段通り指せました。また気持ちを新たに臨みたい」と切り替えた。

 17日の王将戦挑戦者決定リーグで復帰した羽生は木村一基九段に勝ち、続く20日、勝てばプレーオフ進出だった同リーグで豊島に敗れ、王将戦挑戦の可能性は消滅した。それでも23日、佐藤康光九段とのA級順位戦には勝ち、体調不問の実力を発揮していた。竜王戦は1勝3敗と追い込まれたことで、王手をかけていたタイトル通算100期には3連勝が条件となった。

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