恵俊彰とコロナ分科会経済専門家・小林慶一郎氏 コロナ感染状況のステージ判断で“激論”

[ 2020年11月26日 14:04 ]

恵俊彰
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 タレントの恵俊彰(55)が26日、MCを務めるTBS「ひるおび!」(月~金曜前10・25)に出演し、政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会のメンバーで、経済が専門の東京財団政策研究所・小林慶一郎研究主幹と、新型コロナウイルスの感染状況のステージ判断について“激論”を交わした。

 ステージ判断について、西村康稔経済再生担当相は25日の記者会見で「分科会としてはステージ3(感染急増)にどの自治体が当たるか判断しないことになっている。都道府県知事が判断していく」と発言。分科会の尾身茂会長は「最終的にステージを判断するのは各都道府県が政府と連携してやる。我々は判断するということが仕事ではない」とし、「どこが(ステージ3か)っていうのを多少とも示さないと」と問われると「分科会としての共通の考えですよ。判断ではなく。札幌、東京23区を中心とした所は相当しているんじゃないかと。名古屋市もそうじゃないかと。大阪市も近いんじゃないかと我々は考えている」と答えた。

 恵が「西村大臣も“(ステージは)知事が決めるんですよ”と言う。分科会も“判断はしないんです”って言う。でも聞いたら、“そこステージ3ですよ”って言う。誰がどう責任取るんですか、結局」と言うと、小林氏は「専門家は責任取れる立場にないわけですね。政府からの委託で議論している」と言い、「政府と都道府県の対立はそもそも想定されていない。当然、国と都道府県が1つの目標は共通ですから、そこに向かって決めていく。分科会としての立場は、大体どのステージかっていうのは明瞭に分かるわけですから、その判断を早くしてもらいたい。判断するのが国なのか、都道府県なのかは政治の問題。その判断を早くしないと3週間頑張ろうと言っているのに数日間が無駄に、いや判断しないまま過ぎてしまうと、頑張る時期が後ずれしてしまう。そうすると年末やクリスマスの季節にかかってきてしまう。早く感染が抑え込めるようにするために都道府県と国が連携して早く判断してもらいたい」と述べた。

 これに恵が「今の話を聞いていると“私たちは言いましたからね”って聞こえる。“決めるのはそちらですよ”と。大臣も決めるのは知事ですよと。でも尾身会長に突っ込んで聞いたら、ここはステージ3じゃないですかって。早く何かをしなけりゃいけないと考えるんだったら誰かが決定していかないといけない」と語気を強めると、小林氏は「感染症対策の基本はそれぞれの地域ということなので、だから少なくとも都道府県知事が地域の状況を見て、今、国に要請する、お願いするみたいになっているんですけど、要請じゃなくて国に勧告する、あるいはアドバイスするということでもいい。そういう形でGoToをどうするかっていうのを決めてもらえれば。ステージの判断は、できれば都道府県知事にやってもらいたい。GoToトラベルがどうかってことについては都道府県知事が自分たちの地域の判断をしたら、それに基づいて国にアドバイスすればいい。お願いと言うから国との立場がどう違うのかってことになってくる」と自らの考えを述べた。最後に恵は「誰も決めたくないのかなと思っちゃう」とつぶやいた。

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2020年11月26日のニュース