伊藤健太郎 逮捕当日に黒木瞳監督に謝罪文 叱咤激励に号泣 「十二単衣を着た悪魔」主演なき舞台あいさつ

[ 2020年11月8日 05:32 ]

舞台あいさつに登場した(左から)黒木瞳監督、三吉彩花、村井良大、笹野高史
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 道交法違反(ひき逃げ)などの容疑で10月29日に逮捕され、翌30日に釈放された俳優の伊藤健太郎(23)が主演する映画「十二単衣を着た悪魔」の公開記念舞台あいさつが7日、都内で行われた。

 冒頭、司会者が伊藤の欠席と事故被害者への見舞い、予定通り公開に踏み切った経緯を説明する文書を朗読。「舞台あいさつは楽しみにしてくださったお客さまへの機会をつくることが趣旨ですので、これから先、伊藤さんの件についてのお話は控えさせていただきます」と前置きした。

 まず、監督の黒木瞳(60)が1人で登壇し「1986年に『化身』の東陽一監督から、映画は僕一人で作り上げるものじゃない。スタッフ、出演者、皆の力で作り上げる総合芸術だと言われました。この作品もスタッフ、出演者の皆に支えられ完成することができました」と万感の表情。「皆の力」には当然、伊藤の貢献も含まれており、配給のキノフィルムズ関係者は「黒木さんは、伊藤くんを我が子のように可愛がっている。あの発言は彼へのエールでしょう」と推察した。その後、ヒロインの三吉彩花(24)ら出演者がステージに上がったが、全員があえて伊藤を避けるようなトークに終始。主役不在ではなく、元々主役が存在していないようなやりとりに違和感は拭えなかった。

 当初は、黒木が何らかのコメントを出す意向を示したが、キノフィルムズ側が「映画全体のことを考え映画についてだけ語りましょう」と説得。結果、冒頭のメッセージを読み上げることが開始直前に決まった。

 同関係者によると、伊藤は逮捕された当日に留置場で「未熟であるが故に事故を起こしてしまいすみません」という内容の謝罪文を書き、翌30日に弁護士を通じて同社と黒木に届けられた。黒木は、伊藤が釈放された後に電話し、過ちを叱責(しっせき)するとともに「これからも応援しているから頑張って」と元気づけたそうで、伊藤は大泣きしていたという。現在はスポンサーなど関係各所へのおわび行脚を続け、被害者との示談交渉が進んでいる。

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