藤井新棋聖 「みそ煮込みうどん」が勝負メシ「愛知の名物で結果を残せてよかった」

[ 2020年7月17日 05:30 ]

会見で笑顔を見せる藤井聡太新棋聖(撮影・後藤 正志)
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 将棋の藤井聡太七段(17)が16日、大阪市の関西将棋会館で指された第91期棋聖戦5番勝負の第4局で渡辺明棋聖(36)を110手で破って3勝1敗とし、最年少の17歳11カ月で念願の初タイトルを獲得した。

 【藤井新棋聖に聞く】

 ――5番勝負を振り返って。
 「シリーズを通して渡辺先生の指し手で勉強することが多く、成長できた」

 ――最年少記録を更新したが。
 「最年少記録はあまり意識することはなかったが、獲得できたというのはうれしい結果」

 ――普段の研究で人工知能(AI)をどう使っている?
 「ソフトの読み筋や評価値を見て自分の考えと照らし合わせるという使い方が多い」

 ――師匠の杉本八段への思い。
 「入門の時からお世話になってきたので、恩返しできたのかな」

 ――家族にはどう伝えますか。
 「いつも自分から結果を報告することはありません。対局はいつも見てくれているので、結果を出せて良かったです」

 ――昼食の「みそ煮込みうどん」について。
 「愛知の名物なので、それで結果を残せたのは良かった」

 ――過密スケジュールで体調は平気か。
 「前日に十分休息が取れた。これからも体調管理に努めていきたい」

 ――“東海にタイトルを”という夢をかなえた感想は。
 「これで地元に一つ良い報告ができるのかなと思う」

 ――AIではなく人間の棋士が持つ可能性をどう考えるか。
 「ソフトと共存という時代に入ったのかな。今の時代においても将棋界の盤上の物語は不変だと思うし、その価値を自分自身、伝えられたら」

 ――もうすぐ18歳、次は何で驚かせてくれるか。
 「今の実力を高めてより良い将棋をお見せできるようにしたい。その結果、さらなる活躍ができれば」

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