「藤井棋聖」誕生!今年の対局料&賞金は3000万円超に

[ 2020年7月17日 05:45 ]

最年少タイトルを獲得し笑顔を見せる藤井聡太新棋聖(撮影・後藤 正志)
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 将棋の藤井聡太七段(17)が16日、大阪市の関西将棋会館で指された第91期棋聖戦5番勝負の第4局で渡辺明棋聖(36)を110手で破って3勝1敗とし、最年少の17歳11カ月で念願の初タイトルを獲得した。

 Q 呼び名はどうなる?
 A 段位ではなくタイトル名の表記に変更されるため、「藤井七段」から「藤井棋聖」になる。

 Q 立場は変わる?
 A 無冠棋士との対局では地元の将棋会館が会場となり、上座の権利を持つ。藤井は関西所属のため、地元は大阪市の関西将棋会館。棋戦によって例外あり。対局では上座に座った上位者が駒を出したり片付けたりする。駒は上位者が「王将」を使用する。

 Q スケジュールに影響は?
 A 来期の棋聖戦5番勝負で防衛戦を戦う。他のタイトル戦予選では原則としてシード権を得る。王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)の場合は2次予選からの参戦となるが、藤井は昨期の成績ですでに最終予選となる挑戦者決定リーグからの登場が決まっている。一般的に対局日程の過密さは避けられる一方、予選を勝ち抜いて得られる対局料は0となる。

 Q 収入はどうなる?
 A 今回の棋聖戦の賞金額は非公表。今後の対局料に大きな変化はないが、イベントなどの出演料増加で結果的に収入アップ。日本将棋連盟の規定では詰め将棋作成料にも差があり、七段では1問3万3000円だが、タイトル保持者は1問5万5000円。藤井の場合、対局料・賞金に限れば過去2年連続して2000万円強。今年は3000万円台が予想される。

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