ドラマ再放送がもたらした“効果” 新作ドラマの初回視聴率は軒並み好調

[ 2020年7月13日 09:30 ]

13日に放送されるフジテレビ「やまとなでしこ 20周年特別編」
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 「お金は絶対、女を裏切らない」「愛情で人は幸せになれますか?私はなれないんです」――。

 20年経った今でもインパクトある主人公のセリフを覚えている。2000年に放送されたフジテレビ月9ドラマ「やまとなでしこ」は玉の輿を狙うキャビアテンダント桜子(松嶋菜々子)と彼女に恋をして身分を偽る欧介(堤真一)のラブコメディー。今月6日に続き、13日午後9時から「20周年特別編」が放送される。

 00年当時、全11話の平均世代視聴率26・4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)で最高は34・2%を記録した人気作だった。今回の特別編について、編成部の渡辺恒也氏は「新型コロナウイルスの影響により、新作ドラマの制作がストップしていた状況の中、過去の月9作品の中で視聴者から再放送の希望が多かったものを選ぶことになりました」と話す。

 コロナ禍でドラマ制作が中断されたのは約2カ月。民放各局では空いてしまった放送枠に過去の人気作の再放送を流した。日本テレビ「野ブタ。をプロデュース」「ごくせん」、TBS「逃げるは恥だが役に立つ」「愛していると言ってくれ」「JIN―仁―」、フジテレビ「鍵のかかった部屋」…。民放関係者は「イマドキの反応があった。SNSで感想が拡散されて再放送ドラマがもり上がった」と語る。苦肉の策だったドラマの再放送が視聴者の期待を高める効果を生んだ。実際に2カ月遅れで始まった新作ドラマの初回の視聴率は軒並み高かった。

 「やまとなでしこ」の特別編は11話を2時間ずつの2週に再編集したもので新たな映像はない。00年は今とは異なる社会背景があるとして「当時の放送をご覧になっていた方には久しぶりの再放送を懐かしく思っていただければと思いますし、放送を見る機会がなかった方には新鮮に楽しんでいただければ」(フジテレビ編成部・渡辺氏)としている。20年の年月を経た作品だからこそ、さまざまな受け取り方をされるとの期待があった。

 6日の放送中にはツイッターの国内のトレンドで「♯やまとなでしこ」が1位になった。40代、50代の「懐かしい」という感想のほかに、20代からは「やはり傑作」や「女が最高値で売れるのは27。それを超えたら値崩れを起こす」という当時の風潮を反映した桜子のセリフに驚きの声も上がった。局が予想した通り、年代によって異なる感想が広がった。

 ドラマの再放送はテレビを見ない世代といわれる10代、20代にもドラマを見る入り口となり、ドラマと親しんできた40代、50代にはやっぱりいいものだと再認識する機会になった。20年後もそのセリフを視聴者が覚えているようなドラマが生まれるか。振り向いた視聴者をつなぎ止められるかは新作の力にかかっている。(鈴木 美香)

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