来年度版既に掲載 槇原容疑者の「世界に一つだけの花」小学校の道徳教科書採用に賛否

[ 2020年2月15日 05:30 ]

光村図書の道徳教科書に採用されている槙原容疑者の歌「世界に一つだけの花」
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(製作した光村図書は/「今後多角的に検討」/) SMAPの名曲「世界に一つだけの花」は、小学校の道徳の教科書にも採用されている。来年度版にも掲載。保護者らからは「道徳という教科で、薬物逮捕の人の作品が載っているのは…」と戸惑いの声も上がっている。

 掲載されているのは、4年生向けの道徳。歌詞を提示し「自分を大切にする心」「一人一人のよいところ」などのテーマを児童らに考えさせる内容となっている。作者として「槇原敬之」と名前も明記されている。製作する光村図書は本紙取材に「令和2年度の教科書はすでに出来上がっていて、掲載されているのは事実です。今後については、これから多角的に検討していく」とした。

 同曲はそのテーマ性から広く教育現場でも使われ、光村図書以外も音楽の教科書などに採用している。「世界に…」が載っている道徳教科書が採用されている川崎市の30代の保護者女性は「作品自体には罪はないし、いい歌詞なので教科書に載っていても問題ないと思う」と語る。

 一方で、同様に教科書が使われている練馬区の40代保護者男性は「道徳は子供に倫理や“正しいこと”を教える教科。1度ならず2度逮捕、しかも薬物使用者では子供へ説明がつかないし、掲載は難しいのではないか」と指摘した。

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2020年2月15日のニュース