豊島将之名人・竜王「将棋以外は普通の青年です」 「令和」考案・中西進氏と珍問答

[ 2020年2月12日 15:23 ]

大阪文化賞の贈呈式に出席した豊島将之名人・竜王(左から3人目)と選考委員の中西進氏(左から2人目)ら
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 大阪文化賞を受賞した豊島将之名人・竜王(29)が12日、大阪市内の大阪府公館で贈呈式に出席した。豊島は昨年、ビッグタイトルの名人に続き竜王も奪取。この2冠を同時に保持したのは羽生善治九段(49)、谷川浩司九段(57)、森内俊之九段(49)に次ぐ4人目の快挙だった。

 受賞あいさつでは愛知県一宮市で生まれ、兵庫県尼崎市に在住するが「5歳から二十代前半まで(大阪府)豊中市に住み、関西将棋会館がある福島区で子供の頃からやってきたので選んで頂いたのかなと思う」と感謝した上で、今後へ向けて「よい棋譜を残して大阪を盛り上げていきたい」と意欲を語った。

 その後の懇談では元号・令和の発案者とされ、大阪文化賞の選考委員を務めた大阪女子大名誉教授の中西進氏(90)から「頭の中はどうなってるんですか?」と珍問答を受け、「4歳からやってきたので頭の中には将棋盤が入っている。でも将棋以外は、普通の青年です」と苦笑いで応じる場面もあった。

 最新の棋譜を入手するまでタイムラグがあった昭和の時代と違い、情報格差がなくなったことで関西在住のハンデは感じないという。「今はもっぱら一人で研究しているが、10代後半からフランクに先輩に教わった。(名人戦順位戦の)A級でも関西勢が盛り返している」と棋界の現状を解説した。

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2020年2月12日のニュース