藤井七段 “苦労人”今泉四段と対戦 戦型は三間飛車 棋王戦予選2回戦

[ 2020年1月31日 11:10 ]

棋王戦予選2回戦で今泉健司四段(左)と対戦中の藤井聡太七段
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 将棋の最年少棋士・藤井聡太七段(17)が31日、大阪市の関西将棋会館で午前10時に始まった第46期棋王戦予選2回戦で今泉健司四段(46)と対戦中だ。

 本棋戦のともに今期初戦。プロ入りまで好対照な道のりをたどってきた相手と3度目の激突だ。

 弱冠14歳で四段に昇段し、加藤一二三・九段、羽生善治九段、谷川浩司九段、渡辺明3冠(王将、棋王、棋聖)と並んで、長い歴史の中でも過去5人しかいない中学生プロ棋士となった藤井。さらに、史上最多の29連勝をいきなり記録し、実質プロ3年目ですでに朝日杯将棋オープン戦を連覇するなど、次代のエース候補として棋界の“エリート”街道をばく進している。

 一方、プロ養成機関・奨励会で年齢制限までに四段になれず退会。一度は普通の社会人生活を送ったが、プロ入りを諦めず、アマとして好成績を残してプロ編入試験受験資格を獲得。そこで合格し、ようやくプロになった“苦労人”が今泉だ。

 そんな2人の過去の対戦成績は1勝1敗の五分。特に一昨年、NHK杯本戦1回戦で今泉が勝った時は「史上最年長で棋士になった今泉が、史上最年少で棋士になった藤井聡太を撃破」と話題を呼んだ。今回はそれ以来の対戦で、藤井が雪辱するか、今泉が再び勝って世間をあっと言わせるかが注目される。

 先手は藤井で、戦型は三間飛車となった。持ち時間は各4時間。本日中の終局が見込まれている。

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