張本勲氏 上原浩治氏の“涙の敬遠”に「長嶋監督に反旗をひるがえしたのは、この人一人」

[ 2019年12月29日 13:08 ]

張本勲氏
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 野球評論家の張本勲氏(79)が29日、コメンテーターを務めているTBS「サンデーモーニング」(日曜前8・00)に出演。ゲスト出演した元巨人の上原浩治氏(44)について語った。

 番組では、上原氏が巨人に所属していた1999年(10月5日)のヤクルト戦でペタジーニをベンチの指示で敬遠、マウンドで悔し涙を流す姿などを放送。当時、巨人の松井秀喜はペタジーニと本塁打王を争っていた。

 張本氏は、上原氏の印象について「まっとうな本格的なピッチャーでしたよ。普通投げたら沈むんですが、彼は投げたらパーンと浮き上がるからね、全身バネ。本当に強気のピッチングをした」とし、「思い出すのはね、珍しいというかね、あの長嶋監督に反旗をひるがえしたのは、この人一人だから。王(ワン)ちゃんでも私でも長嶋監督のサインは絶対だから。ところがこの人は嫌だと言って背中を向けて」と話した。

 そして「同僚が本塁打王獲りたいからペタジーニを歩かせと。松井に本塁打王を獲らせたいから。それを“嫌だ”と、センター方向見て涙ぐんだことがる。ちょうど私が解説やった時なんですよ」と振り返り、「内心ね、大したもんだなって。それだけ強気の性格でした」と上原氏を評した。

 この張本氏の“評価”に、上原氏は「やっぱ勝負したかったかなっていうのが思いですね」と言い「充実した21年間でした」と現役時代を振り返った。

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