藤井聡太七段 今年の漢字は「研」 打倒豊島竜王・名人へ「互角に渡り合えるように」

[ 2019年12月9日 05:30 ]

「将棋プレミアムフェスin名古屋2019」に出演した(左から)杉本昌隆八段、藤井聡太七段、都成竜馬六段、谷口由紀女流二段、中澤沙耶女流初段、竹内貴浩指導棋士四段
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 将棋の最年少棋士・藤井聡太七段(17)が8日、名古屋市で将棋イベント「将棋プレミアムフェスin名古屋2019」に都成竜馬六段(29)らとともに出演し、出演後の取材に今年の漢字として「研」を挙げた。「研究の研です。トップ棋士と対戦する中で自分の中での考えが深まるところが多かった」と意図を明かした。

 印象的な出来事では、史上最年少挑戦記録を逃した第69期大阪王将杯王将戦7番勝負の挑戦者決定リーグを挙げた。11月19日の一斉対局で広瀬章人八段(32)に敗れ、あと一歩で挑戦権を逸したが収穫もあった。4勝2敗の戦いを通じ「現状の課題を知った。その課題を来年に生かせれば」と語り、その一つに序盤、中盤で比較的消費しがちな持ち時間の使い方に言及した。

 上には上がいる。広瀬は7日に決着した第32期竜王戦7番勝負で豊島将之名人(29)に1勝4敗で敗れ、豊島が史上4人目の竜王、名人のビッグタイトル同時保持を果たした。その豊島に藤井は過去0勝4敗。「これまで公式戦では結果を残せていない。実力を付けて互角に渡り合えるようになりたい」。豊島戦初白星も2020年の課題になる。

 愛知県瀬戸市出身の藤井は3年連続の地元の祭典で人生初の開会宣言を務めた。「過去最大級で緊張した」と苦笑い。「詰将棋バトル!」では江戸時代の名人・九代大橋宗桂作の詰め将棋集「将棋舞玉」第8番の41手詰めを約30秒で解き、会場に驚きの声が広がった。

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