沢尻容疑者 どうなる量刑 逮捕したのは麻取のライバル

[ 2019年11月17日 05:30 ]

沢尻エリカ容疑者逮捕

警視庁湾岸署に入る沢尻エリカ容疑者を乗せた車(撮影・久冨木 修) 
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 沢尻容疑者がMDMAを所持した麻薬取締法違反の罪で起訴された場合、量刑は懲役1年6月、執行猶予3年程度になるとみられる。

 元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士は「初犯ということが考慮され、執行猶予付きの判決が下される」と指摘。家宅捜索で見つかったのは約0・09グラムと少量で「普通はMDMAなら1~2グラム程度あってもおかしくない」(若狭氏)としており、すでに一部を使用したとも考えられる。

 所持量が多くなれば、量刑が重くなることも。常習性や他人への譲渡も考えられるためで、若狭氏は「この場合は実刑になる可能性はある」とした。

 沢尻容疑者を逮捕したのは警視庁組織犯罪対策部の5課。組対は犯罪組織を壊滅へ追い込むための捜査を行っており、5課は銃器と薬物事案を専門的に担当する。

 今年3月のコカイン使用事件のピエール瀧や、今月6日の大麻密輸事件のプロスノーボーダー国母和宏容疑者(31)を逮捕したのは関東信越厚生局麻薬取締部、通称マトリ。こちらは薬物事案を専門的に扱う厚生労働省の一部門。両者はライバル関係とされ、近年はマトリの著名人逮捕が際立っていた。

 この日警視庁で行われた会見で捜査関係者は「取り調べには素直に応じ、“別に”とは言っていません」と発言。“大物逮捕”に余裕を見せていた。

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2019年11月17日のニュース