薬物常習?沢尻エリカ容疑者を逮捕 情報提供受け捜査 恋人とは最近復縁か

[ 2019年11月17日 05:30 ]

沢尻エリカ容疑者
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 合成麻薬MDMAを自宅で所持していたとして、女優の沢尻エリカ容疑者(33)が16日、麻薬取締法違反容疑で警視庁組織犯罪対策5課に逮捕された。「私のものに間違いない」と容疑を認めている。「ラブドラッグ」とも呼ばれる麻薬だけに、同課は恋人の存在も含め入手ルートの解明を急いでいる。沢尻容疑者は来年1月スタートのNHK大河ドラマ「麒麟がくる」に出演しており、突然の逮捕に関係各所に衝撃が走った。

 組対5課はこの日午前8時すぎ、東京都目黒区の沢尻容疑者宅マンションを捜索した。自室の棚に置いてあったアクセサリーケースの中から、MDMAの粉末0・09グラムが入った白いカプセルを押収。ジッパー付きのビニール袋に入っていたが「厳重に隠してある感じではなかった」(捜査関係者)という。

 見つかったカプセルは2個。うち1個の粉末を鑑定した結果、MDMAと判明した。もう1個も鑑定する。また、使用の有無を調べるため、沢尻容疑者の尿を採取し、本鑑定を進めている。

 約1カ月前、警視庁に「違法な薬物に関与している」と情報提供があり、同課が捜査。捜索時、沢尻容疑者は抵抗せず、母親のリラさんもいる中、質問にも素直に応じた。

 16日未明から朝まで東京・渋谷のクラブに滞在。帰宅した午前7時ごろ、捜査員とみられる男性2人に声を掛けられる姿を近隣住民が目撃していた。沢尻容疑者は午後7時15分すぎ、警察車両に乗せられ、勾留先の東京湾岸署に身柄を移送された。報道陣からフラッシュを浴びたが、車内はカーテンが引かれたままだった。

 同課が解明を急ぐのは入手ルートだ。MDMAは性行為時の感覚を強める作用があるため、交際相手は捜査の対象となる。本紙の取材では、沢尻容疑者は8年交際したデザイナーと夏前ごろに破局したが、最近になって復縁したとの情報もある。恋人と「ラブドラッグ」を使って愛欲に溺れていたのか、誰から入手したのか、同課は沢尻容疑者の携帯電話を押収して調べを進めている。

 沢尻容疑者の違法薬物に関しては10年前にさかのぼる。本紙の取材では、09年に前所属事務所に「重大な契約違反」として解雇された原因が大麻使用だった。当時、薬物事件が続いたため、事務所が尿の簡易検査を実施した結果、沢尻容疑者から陽性反応が出て、本人も使用したことを認めた。その後、薬物疑惑も報じられた。

 沢尻容疑者は1月5日スタートの「麒麟がくる」に出演が決まっていた。収録は6月から進んでおり、突然の逮捕劇に関係各所は大混乱となった。

 07年に主演映画の舞台あいさつで「別に」と不機嫌な態度で発言を繰り返し、バッシング騒動に発展。結婚、離婚を経て私生活で落ち着きを見せると、次第に演技派女優としての評価を高めていた。

 10年前の薬物使用が表沙汰にならなかったことで甘えが生まれ、薬物依存を断ち切れなかった可能性もある。念願の大河ドラマの放送まで50日と迫ったタイミングで自らの夢をぶち壊してしまった。

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2019年11月17日のニュース