さくらももこさん 未公開キャラが伝える“愛と生と死” 上原徹の新曲MVに“似顔絵”TON登場

[ 2019年11月7日 05:39 ]

「生きるものの歌」のジャケット
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 昨年8月に他界した漫画家さくらももこさん(享年53)の未公開キャラクターが愛と生と死を伝える。

 60年代に流行したカレッジポップスグループの草分け「フォー・セインツ」のリードボーカル上原徹(71)による「上原徹 from フォー・セインツ」の新曲のミュージックビデオ(MV)に登場。永六輔さんの名曲「生きるものの歌」のカバーでストリーミングサービスおよびiTunes Store、レコチョクなどで27日から配信が始まる。

 MVはさくらさんが描いたキャラクター「TON(トン)」を主人公に愛妻をがんで失った上原の実話を描くアニメ。試作を見た人からは「涙が止まらなかった」など感動の声が続出している。7日からショートバージョンがビクターエンタテインメントのYouTubeチャンネルで公開される。

 上原は「“ももちゃん、トンちゃん”と呼び合う仲でした。さくらさんから贈られ、大切にしてきたTONでこの歌の世界観を伝えられるのは感慨深い」と話す。さくらさんとは30年来の飲み友達で、70歳になるタイミングで「僕を描いてほしい」とお願いしたところ「とおる」に由来する愛称「トン」のイラストを描いてくれたという。上原がフジテレビの社員として転勤で英ロンドンに赴任していた時、旅行で訪れたさくらさんと知り合い、交流が続いた。

 「生きるものの歌」は♪あなたが この世に生まれ あなたが この世を去る――の歌いだしが印象的な曲。上原の妻光江(みつえ)さんは十数年前に乳がんが見つかり、治療を受けて8年たった後、新たに卵巣がんを患い、昨年1月に60歳で他界した。MVのアニメでは最後まで愛を貫いた上原と妻、家族の姿が描かれている。

 愛妻とさくらさんという友人を失った上原がこの曲を歌うことを熱望し、MV制作にさくらプロダクションが協力。上原は「この世に生を受ければ必ず訪れる死。歌とMVを通じて人生や愛を見つめるきっかけになったらうれしい」と語る。逝去から1年たった今もさくらさんから新たな物語が生まれる。

 ▽生きるものの歌 作詞が永六輔さん、作曲・編曲が中村八大さんの“六・八コンビ”で生まれた名曲。永さんの歌手デビューアルバム「六輔その世界」に収録されている。デューク・エイセス、加山雄三、さだまさしら多くの歌手がカバーしている。

 ◆上原 徹(うえはら・とおる)1947年(昭22)12月10日生まれ、東京都出身の71歳。成蹊高時代に「フォー・セインツ」を結成。68年のデビュー曲「小さな日記」が20万枚の大ヒット。成蹊大卒業後は歌手活動を一時休止し、フジテレビ「夜のヒットスタジオ」「スター千一夜」などのディレクターを務める。フジパシフィックミュージックの社長などを歴任。07年にフォー・セインツを再結成。ポール・マッカートニー(77)との親交の深さでも知られる。

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